エミール・ジャドゥールは、ベルギー出身の絵本作家。
「シーマくんとペギーちゃん」シリーズは、現在フランスで9冊が刊行される人気とのこと。
物語は、シマウマのシーマ君の持っているカバンの中味を、ペンギンのペギーちゃんが尋ねるシーンで始まります。
「うーん、もしかして…キリン?」
「まさか!くびが ながすぎて はいらないよ」
その時、カバンからキリンの頭が飛び出して、カバンもキリンの模様になっています。
そんな質問、回答の度に、カバンがいろんな動物に変化するのが、何とも愉快。
エンディングで分かるカバンの中味は、仲の良さを際立たせるもので、ほのぼのとさせること受けあいの作品です。
シンプルな絵具の絵ですが、シーマ君の青い縞のタッチが印象的。
ペギーちゃんはペンギンとは思えないし、シーマ君もとてもシマウマっぽくないのですが、そこがまた良い味を醸し出しているのでしょう。
ごく短いストーリーなので、気軽に読み聞かせできる作品です。