何かで見たのか、題名だけは知っていました。
「なになにのみこと」みたいで、昔話か?と一瞬思い(よく見ると全然
違いますね^^;)、その次に「ああ!」と気付きました。
その気付いたのが嬉しくて、それだけで借りてきた本です。
内容は、もっとのんきな話かと勝手に思っていましたが、思っていたより
仰々しかったです。
おばさんの話かと思ったら、突然王子さまが出てきてお城の生活に
場面が切り替わったので。
王子様の健康のこと、勉強のこと、みしのたくかにとの正体…
ちょっとのことに、あわてふためくお城の人たちに対して、
「だいじょうぶ。わたしにいい考えがあります」というおばさん。
この肝っ玉の太さが、魅力です。
どーんと構えてくれる大人の存在は、非常に安心感があります。
そして、機転をきかせた「きまり」が素敵でした。
小さい本ですが、しっかりどっしりしたストーリーで、すごく満足感が
得られると思います。
欲を言うなら、何が出来るかを、もうちょっとワクワクして読みたかったなあ。