「今年の課題図書には泣かされたわ」と2年生のママに話したところ、
「去年の課題図書もずしんときましたよ。ページをめくる毎に1行が
重くなるんです。」とのお答え。
その本の名前は何度も見ていた。そう、ただ見てただけだったのね。
平和な日本のごく普通の小学生の食事風景からとなりの家、となりの町
となりの国、さらにそのまたとなりの国へ…
倒れて動く事の無い男の子の姿。
日本の子供たちのごくごく平凡な一日とあまりに対照的な遠い国の
小さな黒い塊。
しかしこれが現実。
これを読んだ子供たちはどのように、受け入れるのでしょうか。
太陽は平等に人を照らし、かぜは平等に吹き渡っているはずなのに…
読み終わり、再び表紙をめくると見開きには土色のグラデーション。
このページが虹色に描かれるような世界が訪れますように。