ママとの思い出に浸り、哀しい歌を歌って始まる人情話。
どんな悪にも子ども時代があり、母親があった!
自分のママだけではなく、ママという立場の人のことを熱烈に思うゾロリは、命を懸けて他人の赤ちゃんの救出に挑戦する。
急な坂道のてっぺんから断崖絶壁まで、これでもかというほどの試練が漫画のように次々と襲い来る。我らがゾロリ一家は他人の赤ちゃんを助けるためにあらゆるセコイ手を使って挑戦し続ける。
どういう不動産屋にだまされたのか、小さい子どものあるサラリーマン一家は、すぐ近所が断崖絶壁で危険なところに念願のマイホーム。ローンも抱えて、これからだというときに災難にあう。
人生は思い通りに行かない、という見本のような人たち。おそらくゾロリたちと出会わなくても、家が傾いていたとか、地盤が弱いとか、高齢になってから買い物などに行くのが大変とか、いろんな問題が山積みになっていそうな立地条件だ。
何が幸せなのか、ゾロリたちと一緒に考えてみよう。
最後の手紙が泣かせる。