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ぼうさまになったからす」 みんなの声

ぼうさまになったからす 作:松谷 みよ子
絵:司 修
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1978年
ISBN:9784034380208
評価スコア 4.56
評価ランキング 6,403
みんなの声 総数 8
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  • からすよ 二度と 海を こえるな

    • きらきら虫さん
    • 40代
    • ママ
    • 茨城県
    • 女の子16歳、男の子13歳

    戦争に関する絵本を探していて読みました。

    直接、爆弾が落ちたり、死んだ人の姿がない伝え方ですが、深い悲しみと、戦争反対のメッセージが強く伝わります。


    息子が死んでも、亭主が死んでも涙を出せないというところが、心に残りました。

    からすがいなくなったというのは、村の男手がなくなって、りんごの木やたんぼの手入れも行き届かなくなり、食べ物を求めて他へ行ったということかもしれません。

    でも、からすがお経をあげに行ってくれたと思うことが、どんなに慰めになったでしょう。

    なんとなく嫌われるからすですが、別のイメージが持てました。



    今まで、実際の戦争を題材にした話を読むのは憚られ(朝の読み聞かせなので)、自分でもほとんど手に取りませんでした。

    学校からの依頼でお話会を開いたことで、子どもたちに読まなくてももっと知らなくては、と思いました。

    大勢の前で読むには、刺激が強い表現の本よりも、この本のような伝え方の方が向いているのかと思いました。

    投稿日:2010/11/15

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  • 豪華な金色

    豪華な金屏風のような素晴らしい挿絵でした。松谷さんの言葉を厳選した文章も素晴らしかったです。戦争について戦場に行った人だけでなく遺族の人もずっと悲しみを引きずっているのだという事をとても感じました。カラスが一匹もいなくなった理由を戦争の御弔いに行っているという解釈が独特で印象的でした。何十羽というカラスが空に舞っている姿は確かに坊様のように見えました。坊様の袈裟の黒色とカラスの黒色が似ているし形もそっくりという事をこの絵本の挿絵を見てハッとしました。目のつけどころが鋭いなと思いました。最初と最後の挿絵が全く同じで文章だけが異なっているところもこの絵本に対する作者の強い思いを感じました。

    投稿日:2007/12/05

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  • 戦争の辛さ

    • イザリウオさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子16歳、男の子14歳

    戦争中、男の人はみんな戦地へかりだされた。

    残った女こどもは、夫やお父さんの無事を祈り、お国のためと寂しさや仕事に頑張って耐えて、帰りを待った。

    海の向こうで起こっている戦争の様子、夫は無事か?息子は生きているか?

    そうしたら、村にたくさんいたからすが、海を渡って夫や息子にお経をあげているという。あんなにたくさんいたからすは村にいなくなった。

    その光景は本当にそうしているように見えたのだろう。
    からすがぼうさんになるわけはないが、黒い羽根がまるでぼうさんの袈裟のようで・・・。

    戦争は悲しみしか連れてこない。武器を捨てよう。

    投稿日:2016/07/05

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  • 実感の重み

    息子の夏休みの宿題「戦争について深く考えよう」のために借りて来ました。

    カバーの松谷さんの言葉を読んではっと胸をつかれた思いがしました。

    やはり松谷さんの娘さんも戦争についての宿題が出され松谷さんの話を聞きとった後で「みんなおんなじ話をする。食べるものがなかったこと、爆弾が落ちてきてこわかったこと、それはわかったんだけど…なんだかちがう」

    その言葉を受けてでき上がったのがこの作品ということだそうです。

    親になった私は実際には戦争は知らない世代。松谷さんがこ作品を作られる前に感じられたのは「実感の重み」ということ。

    実感の重みすら持たない私は子どもたちに何を伝えていけばいいのか、はなはだ心もとないのですが、今はできるだけ多くのことを知ることで、息子と戦争を考えていけばいいのかと。

    戦争で亡くなった人たちを烏が弔いにいく。遺体さえ見つからなかった場合もあるでしょうから、遺族の思いはいかばかりかと。いつまでも消化されない思いや悲しみが人々の間でこんな話が生まれていったとしたら。

    戦争の絵本を読んでいると戦場は地獄さながら、戦争が終わっても残された人々の心に残る心の傷はまた地獄。

    短いお話の中で考えさせられることがたくさんありました。そしてそれを彩る絵の哀切さが物悲しく心に響いてきました。

    投稿日:2013/07/31

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  • カラスが海を超えて

    静かに静かに、悲しみが迫ってくるようでした。
    カラスの黒い姿が、お坊さんになるとは・・・
    普段のイメージからすると、かけ離れているようにも感じましたが、そう思うことで気持ちを慰めたかったのかもしれないと考えると、どうにもやり切れない想いになります。

    子供は素直に「だから、カラスは真っ黒なんだね」と一言、言っていました。

    投稿日:2013/05/29

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  • タイトルに惹かれて

    絵本・平和のために 
    松谷みよ子さんと司 修さんの絵本です


    すこし むかし からすが たくさんいる 村が あった
    こんなはじまりです
    次のページは 木にたくさんのからす ちょっとぶきみな光景です

    男たちは みんな戦争にいきました  
    戦争でたくさんの人が死んでいったのです
    すると からすが一羽もいなくなったのです
    おばあさんは からすは 海をこえて おとむらいにいったんだよ

    からすがぼうさまになって 
    そうか・・・・ 
    そして 戦争が終わると からすがもどってきたのです

    わ〜 すごい絵本ですね  暗いメージですが 最後のページで
    からすよ 二度と うみをわたるな

    松谷さんの思いは深いです! 戦争をこんなふうに伝えてくださっているのが分かります

    松谷さんの戦争の思いが静かに伝わります
    そして司さんの絵はしっかりと 語ってくれます

    私は  散歩のとき、 からすがたくさんいると こわくなって 逃げ出したくなるのです・・・・不気味なんです

    投稿日:2012/10/12

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  • タイトル

    タイトルの松谷みよ子の作品なので選びました。

    カラスはちょっと不気味な鳥で賢いことは私の中のイメージにあるので

    この絵本でカラスを見る目が違ってきた私です。

    カラスがぼうさまになってお弔いに行った話は、やっぱり松谷みよ子だ

    から考えれた発想だと思いました。語り口調の優しい文面も大好きな私

    の先生です。戦争を伝えるにも心に響いてくる伝え方にぐっときました

    二度と戦争をしてはならないのは心にしっかりと刻めました。

    投稿日:2011/09/24

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  • カラスの鎮魂歌

    金の屏風のような地に描かれたカラス。
    戦争に行って死んでいった男たちを弔うために海を渡ったのだという。
    哀しいお話ですが、カラスの姿は少し不気味。
    カラスと仲良くなれない悲しい私でした。

    投稿日:2011/07/20

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