「サンタクロースがうまれた日」 みんなの声

クリスマス・ストーリーとして語られていますが、不思議な世界のお話でした。
逃げたトナカイたちを追って、別世界にはいりこんだ若者が、サンタクロースとなったということなのでしょうか。
元の世界で、家族と一緒に暮らすことができなくなってしまった若者に、サンタクロースのイメージを重ねることは難しいです。
生計をたてていたトナカイたちを失って、家族たちはどのようにくらしていたのでしょう。
複雑な思いで、読み終えました。

サンタクロースのことを書いたお話を今までたくさん読んできましたが、今回のお話は、初めて知る内容でした。

色彩も赤ばかりでなく緑や茶色、ベージュが主で、クリスマスの雰囲気ではありません。
タイトルが「サンタクロースがうまれた日」でなかったら、クリスマスのお話だとは思わなかったでしょう。

少し異色のサンタクロースのお話。
優しくて家族思いの男の子のお話。

意外でしたが、長い文章も気にならないくらいに魅力的なお話でした。

昨年ぐらいから、サンタクロースの存在を疑い始めた我が家の小学校高学年の子供。
半信半疑で、何か確証があるわけでもなく、サンタクロースの存在に嘘か誠か・・・と感じているのが親からもよくわかります。
親はすっとぼけているのですが。
この本はそんな子供にもぴったりな１冊に思いました。