大木あきこさんの『だいじょうぶ!いちねんせい』という絵本は
まず表紙の女の子の表情に魅かれます。
桜の花を見上げるその顔には
未来がいっぱい詰まっているように見えます。
この女の子は、一年生になったばかりのゆなちゃん。
この日から勉強が始まります。
ゆなちゃんのクラスには24人の友達がいます。
一番前の席でどきどきしているのが、ゆなちゃん。
担任の先生がやってきて、
まずはじめに「自己紹介」です。
ゆなちゃん、うまく話せるかな。
そのあとは「学校たんけん」。
みんなと一緒に学校のいろんな場所を見ていきます。
ところが、途中でゆなちゃん、みんなとはぐれてしまいます。
さあ、どうなるのでしょう?
この絵本を読んでいる人は
私のようにもう半世紀以上も前に一年生だった人もいれば、
去年一年生だったばかりの子供もいるでしょう。
来年一年生になる子も、そのお母さんも読んでいるかも。
どんな読者であれ、
あのなんだかどきどきする気持ち、
わかるんじゃないかな。
そんな絵本です。