この絵本を読んだとき、あぁ同じような感覚だ〜と、思い出したのが『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キース作)でした。
あまりにも有名なので知っている方も多いと思いますが、
『アルジャーノン…』では、ある1匹のねずみ「アルジャーノン」とチャーリーという人間を実験体として、
どんな知能が低い人でも天才にできる薬!を投与され、
その天才になっていく過程(いきなり天才になるわけでない)と、
元々の脳がその薬に対応しきれなくなって、
急速に機能が衰えていく過程を主人公・チャーリーになり変って、作者:ダニエル・キースが、その素晴らしい文章で表現してくれたお話(フィクション)です。
この「おりこうねこ」は、自力で天才的な力を発揮します。
ホントにとてもおりこうになるのですが、
この絵本を読むと、「りこう」の解釈も色々あるのだな〜と、ニヤリとしてしまいました。
さて、この絵本の作者ハリーター・コリントんですが、コリントンの作品にしては、きちんと文章があるに驚きました。
ちなみに今まで読んだコリントン作品には、ほとんど文章がなく、すべて絵で魅せてくれるものが多かったです。
受け取る側はいろいろありますが、子どもたちに読むとしたら、小学校低学年から高学年くらいのお子さんにいかがでしょうか?