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グリム童話でも読んだことがないお話だったのと、絵がアディゾーニだったので読んでみたくなりました。 月がこの世の中になかった頃のお話です。 四人兄弟が月があり夜も明るい場所があるのを見つけます。 そこでは月に油をさしたりお掃除をして世話をして、市長さんに10ペンスずつ払っているのだそうです。 月で商売のようなことを?とちょっと驚きでした。 しかも、四人兄弟はつの月を盗んでしまうのですよ。不届き者たちですよね。 話がそこで終わらず、二転三転していくのがとても意外で、こんな話があったのかと驚いてしまいました。 後半にはちょっとした怖さがありました。 最後は安心できましたが。 とても不思議なお話なので、高学年でも興味を持ってくれそうだと思いました。 ぜひ一度読んでみてください。
投稿日:2010/01/28
グリムの昔話ですが、今まで知らなかったお話でした。 ストーリーは、幻想的で独特の雰囲気を持っており、詩のような美しさがあります。文は詩人のジェームズ・リーブス氏、日本語訳は矢川澄子さん。うなずけます。そのうえ、アーディゾーニさんの絵もピッタリだと思いました。
投稿日:2021/05/20
月を盗んでぶらさげたり、切ったり、月で金もうけしたり、どこからこんな発想が出てくるのか、意外感いっぱいのお話です。 怪しげなお話に、謎めいて、いわくありげな絵が加わり、なんとも不思議な絵本だと思いました。
投稿日:2017/03/31
とにかく「こんなお話があったのか!?」と驚きました。 ありえないことの連続で面白くて、あっという間にお話にひきつけられました。 「月」のまったく新しい発想ですね。 もちろん、科学的・現実的ではありませんが、子供の想像力が重樹されそうですね。
投稿日:2014/05/12
グリム童話より とあります。 初めて聞いた話で、とても面白かったです。 ただ、笑ってしまうのが、ことの始まりは夜に光を放ってくれる月を盗んできたこと。 月を盗んだのだから、つまり悪いことをしたのに、最後までこの盗人たちにおとがめはなし。 確かに、悲しいかな、今も昔も盗みはどこにでもあることで、ある程度黙認しているというところでしょうか。 そんなところがグリム童話らしいと思ってしまいました。 なかなかよくできたお話でしたよ。
投稿日:2014/05/09
とても興味深い! 月はどうして出来たのでしょう? 昔、月がなかったころのおはなしです。 当然、夜は真っ暗で、それが当たり前だと思っていました。 ところが、ある村にいくと暗くない。 実は、月を2ポンドで買ったという。 なんとも不思議なはなし。 カシの木にぶらさげて、 毎晩ちゃんと燃え続けるように手入れもするという。 いやはや、月ってこんなに簡単に手に入れられるものだったっけ? 月が欲しくなった4人兄弟は、相談の末盗んでしまいます。 4人兄弟が、年老いて順番に亡くなるときに、 それぞれが、月の4分の1を墓場まで持って行くのですが・・・ なんとも、可笑しなはなしで、 死人たちの世界が、月のせいで明るくなったせいで、 地上での生活のように、飲めや歌えや大騒ぎ。 終いには、けんかも始まって・・・ もう、ここまできたら、笑うしかありません。 死人は、静かに眠っているものだと思ってたら、 大間違い。 なぜ、現在のように、月が空高く、てり続けているのかは、 読んでのお楽しみ。 最後まで、展開がわからず、目が離せません。
投稿日:2011/09/21
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