「せっけんアワー」 みんなの声

表紙絵のホンワカな雰囲気のイメージで読み始めると、
さにあらず。
なかなか壮大なせっけん泡ストーリー。
お風呂場のせっけんに落ちた水滴から泡出現。
何と、お風呂場から飛び出し、空へ！？
泡だけに変幻自在というのも愉快です。
ところが、あるハプニングから、まさかのナイスアシストへ。
これはすごい展開。
幻想的な時間（アワー）をたっぷりと。

お風呂に入ったとき、せっけんの泡で遊ぶことは大人になっても楽しいことだと思います。そんなせっけんのたくさんの泡が外の世界に出て行って…。「こんなことあり得ない」とわかっているのに、どこか魅力的に感じずにはいられないお話でした。

図書館の新着コーナーで見つけました。
「ぶくぶく」、「ぽたぽた」、「むくむく」と、セリフはほとんどオノマトペ。でもおはなしは泡とともにどんどんと広がって、予想外の方向へ進んでいきます。
不思議な世界観だなぁと思ったら、『めんぼうず』の作者さんでした。こちらもなかなかシュールです。

かわいい表紙にひかれて読み始めたら……えっ！？　想像もしていないかった展開に、びっくりしました！！　言葉はほとんどなくて、絵を見て想像がひろがっていく楽しさにわくわく。ラストは、思わずくすっと笑ってしまいました。この絵本、好きです。おもしろかった！