1999年のイギリスの作品。
表紙のきりんが、バク転しているかのような姿に惹かれて読みました。
これは、想像以上に弾けた作品です。
主人公は、きりんのジェラルド。
あまり走るのが得意でないという設定です。
そんなある日、年に1度のジャングル・ダンスの開催日がやってきます。
アフリカの動物達が、ダンスするのですが、その仕草といったら大笑いできるもの。
実に良く、その動物の特徴を捉えています。
ライオンのタンゴとか、チンパンジーのチャ チャ チャなんて、是非見たいものです。
で、ジェラルドと言えば、ダンスが上手く踊れないのに、何でこの会場に来たのかと、みんなの笑いもの。
その笑い転げるシーンも、確かに動物ならこんな笑い方をするだろうなと思えるものです。
後半は、落ち込んだジェラルドが、こおろぎに勇気づけられて、1人でダンスを始めるシーンで始まります。
少し背中を押されただけなのに、ジェラルドは、その潜在能力を開花することが出来るのですが、「まず、出来ないという前にやってみる」ことの大切さを諭してくれる作品です。
至極単純なのですが、それが、この絵本の魅力。
分かりやすくて、その絵の楽しさとの相乗で、水準の高い絵本に仕上がっていると思います。
パパに読み聞かせして欲しい、オススメの作品です。