斉藤洋さんらしい楽しい児童書でした。
一応、舞台はカナダのお話です。その方が普通に「しろくま」が町に出てきそうですもんね。
1つ1つのエピソードが「うん。それってありかもしれない」と思える内容なので、読んでいるといつの間にかしろくま兄弟が人間っぽく見えてくるから不思議です。
下手な若者より常識を持ち合わせている弟のカールと、どこまで人間社会のことが理解できてるのかな?と、思うような天然のボケをかましてくれる兄のマルクのトンチンカンな会話が笑えます。
高畠純さんの絵との相性も良く、見ていてとても面白かったです。
低学年用の児童書のシリーズなので、同作者の「ペンギンたんけんたい」などのシリーズが好きなお子さんたちに特にお薦めしたいです。