「紙芝居 ゆめみこぞう」 みんなの声

金もちのだんなが初夢を小僧に話させようとしたのですが、何と引き替えにしようとも、小僧はがんとして話さなかったのです。そこで、だんなは怒り小僧を海へ流します。小ぞうの行く手には大勢の鬼たちが立ちはだかります。鬼たちから逃れた小僧の賢さは痛快です。さて、肝心の小僧の夢の中身は・・。

こぞうさんが正月の朝にニコニコしているのを見て、みんながなんとかして初夢を聞き出そうとするお話。
こぞうさんは、「おいらの夢はおいらのもの」と、誰にも話そうとしないのです。
お正月のお話会などでみんなで楽しむのにぴったりのお話かなと思います。
絵もユーモアがあって、めでたい感じが出ています。

初夢長者とか、類話がある中で、裕福な初夢成就ではなく、なんとロマンチックな結末でしょう。
人の夢路を邪魔してはいけないとはいえ、なんとも気になる小僧さんの初夢です。
夢の中でのアドベンチャーに、うなされなかったかなと思いつつ、いい初夢が見られるように祈ります。
楽しい正月向けの紙芝居です。

日本の昔話紙芝居です。
藤田勝治さんが絵をつけてくれています。
昔話としては有名な話なので、知っている人も多いと思います。
脚本だけ読むと、やや展開が早い気もしますが、舞台で場面が切り替わるところで、話がうまくまとまっているので、紙芝居で観客として見ると違和感はありませんでした。

鬼のたからものの三本の棒の先端がよくみると、グー・チョキ・パーになっていて笑えました。

昨日、いい夢みたんだ〜と言われたから、

それほど興味がなくても、わざわざいい夢を・・・と

言われると気になるものだと思います。

しかも教えたくないと言われると余計気になると思います。

ずーとそうやって夢の話を全然話してくれないので、

話が大事になり、もう大騒ぎ！

　
おとのさまや鬼までものとしない、最高におもしろかったです。