ストーリーはたいしてありません。
エンソくんという10歳前後の男の子が、初めて一人で田舎のおじいちゃんチヘ行く話です。
その汽車の旅の一コマを描いてくれているのですが、
スズキコージさんらしい素敵なイラストでした。
私は若いころ、ヨーロッパの旅をしたことがあるのですが、ひどい貧乏旅行で、現地の窓口で自分たちの移動する汽車や飛行機のチケットをとったんですよ〜。
この絵本を読んでいて、あの頃のことを思い出してしまいました。
駅前にはたいてい大きな時計があり、大きな古いプラットホームに何台かの列車が止まっていて、自分の乗る路線の列車を探しだして乗る。
それがなんともワクワクしました。
だから冒頭部分で、エッソくんが汽車に乗るまでのところがすごく好きです。
汽車から見える街並みや山村の緑も、ヨーロッパののどかな田舎の風景を思い出します。
文字はとても少なく、大変読みやすい絵本です。
幼稚園くらいから小学校中学年くらいのお子さんにいかがでしょう。