「きらい」という言葉はネガティブな印象が強いので、普段は子供達の前では「好きじゃない」という言葉に言い換えるよう努めています。が、そんな努力をあざ笑うかのように、この絵本は「きらい」「きらい」のオンパレード!
石鹸はキレイな手がきらい。でも汚い手もきらい。
髪の毛は切られるのがきらい。でも切られないのもきらい。
どっちやねん!と思わず関西弁で突っ込みたくなるような言葉が続きますが、どれもそれぞれに「きらい」の理由がちゃんとあって。
イヤイヤ期の子供達も、きちんと説明出来ないだけで、実はちゃんと理由があるのかなと思ったりしました。
表紙を一目見て工藤ノリコさんの絵だと分かりますが、月明かりの夜の風景や、トンカツのアップなど、普段とは少し違う印象の絵もあり新鮮でした。