ベテランのストーリーテラーさんでも、初心者さんでも、読み聞かせをされている方でも、この本を読むとより活動に磨きがかかる事間違いなし!!です。
松岡享子先生の本を読んでストーリーテリングを始めました。
おはなしを子どもたちに届けることに慣れた頃にこの本と出会った事に感謝します。
おはなしを語ることは、決して自己表現ではないと改めて思いました。
「お話を一番よい状態で語るためには、自分のしている行為に対して、充分な理解と誠実な気持ちをもっていることが大切です。お話を語る技は、自然に湧き出てくる素朴なもので、人為的につくりあげるものではありません」この本で紹介されたストーリーテラーの言葉です。
慣れてくると、自分では気が付かないのですが、だんだんと初心を忘れてしまいがちです。
お話をそのまま子どもたちに差し出すことの重要さを分かっていても、小手先の技を使っていることに気が付きます。
以前、幼稚園にボランティアに行った時に園長先生が、「都会の人形劇を呼んだら、子どもたちにウケの良いようなアレンジがされていてがっかりした」とおっしゃっていました。
子どもたちが思ったような反応を示さないからといって、媚びるような演出をするのは、子どもたちに失礼だと思います。
反応をしなくても、心にちゃんと届いていると信じてもらいたいです。
子どもの力とお話の力を信じて届けてもらいたい。
この本を読んでそのような考えの方が増えますように。
読み聞かせをされている方にも本の選び方など、とても参考になると思います。
一人ひとりの心に届くように語りたいと思いました。
これからも何度も読み返して忘れないようにしたい本です。