「おはなしのたからばこワイド愛蔵版(18) 絵すがた女房」 みんなの声

嫁のおはなにベタ惚れのごんべえさん．おはなのかわいらしい顔に見とれすぎて，食べてるごはんはこぼすし，編んだわらじは変な形だし，おまけに畑仕事もろくにできずに荒れ放題．なんてだめな夫なんでしょう．それなのに，そんなごんべえさんをいつもにこにこ穏やかな表情で見守っているおはなの心のおおらかさを尊敬します．

おはなの顔が見れなくて畑仕事に精の出ないごんべえさんに，「私の似顔絵を持って畑に出かけてはどう？」と提案するおはなさん．なかなかのアイデアマンです．しかしそれが原因でごんべいさんとおはなは離れ離れになってしまいます．

このお話，最後まで読んでみてとにかくおはなさんの良妻っぷりや頭の良さが際立っていました．お城に行ってから一切笑わなかったのも，おおみそかの作戦に賭けてたからなのでしょうか．
ごんべえさんと殿様が入れ替わって，新たな殿様（ごんべえさん）の奥さんになったおはなさん．たよりないごんべえさんに代わって，お城を治めてくれたらいいのにな．その美しさと知恵と心の広さで，きっとみんなから愛される女城主になれそうですね．

仕事の手も動かなくなったり、家を離れるのもいやなほど可愛い女房って、どんだけ〜と、思いましたが、おはなさんは顔が綺麗なだけではなく、とても旦那様想いの女房だったのですね！

綺麗な女房の顔から目が離せなくて、畑にいけないからと、似顔絵を描いて畑に行くようになった旦那さんですが、なんとその似顔絵がお殿様の目にとまり「この女性を城につれていく！」との命令がくだってしまいました。。。

涙を流して悲しみにくれる夫婦でしたが、女房の知恵で、旦那さんをお殿様と取り替えることに成功！

誰もお殿様のお顔なんてちゃんと見てなくて取替えられても分からなかったそうです。

おはなさんは顔も心も綺麗な女性で、憧れますねぇ〜

お茶目でユーモラスたっぷりのお話でした！

かわいい女房おはなに夢中で、全く仕事に手が付かないごんべえ。
このデレデレっぷりは極端すぎるかなとも思いますが…

ごんべえの気持ちも分からなくもない！！

私も子どもや動物を見てると自然と頬が緩んでしまって、ずっと見ていたい〜！！ってなりますもの！

途中引き裂かれ、離れ離れになった二人ですが、ラストでは幸せそうで何より（笑）
家来たちもね！

奥さんが大好きな旦那さんで羨ましいけれど、お仕事にならないくらいだと、ちょっと困ってしまいますよね。
でも、仲の良い夫婦の姿、とても羨ましかったです。
奥さんが旦那さんを想う気持ち、そして旦那さんが奥さんを想う気持ちで、また二人が一緒になれて、なんとなくロマンチックで素敵でした。

なんてうらやましいお話なのでしょう。
どんなにかわいらしかったのかを想像して楽しみました。
奥さんを殿様に持っていかれてしまったけど
ちゃんとリベンジできてよかったです。
そしてそのあと楽しく夫婦で暮らしたんだろうなぁと想像しては楽しい気持ちでいっぱいになりました

ごんべえさんのこの上ない幸せそうな顔がいいです。
こっちまで、つられます。
一家の主としては、少し頼りない感じですが、おはなが許してしまうのも、なんとなく納得。
こんな顔されちゃあねぇ（笑）

しかし、絵すがたひとつで、男性陣を虜にしてしまうなんて、スゴすぎます！

権力を笠に着て、おはなを無理矢理連れて帰る殿様。
最後は、お城から閉めだされますが、門を閉める家来たち、何もかも理解している風の年老いた家来も、なんだか嬉しそう（笑）
こんな殿様ですもんねぇ。

楽しくて、スカっとするお話でした！

記憶にある「絵姿女房」のお話の印象よりも、明るくてコミカルな感じがしました。
絵も文章も楽しいお話なので、子どもにはウケると思います。
読み終わった時に、思わずにやにやしながら、「めでたし、めでたし」と言いたくなりました。

これはもう素直に笑っちゃいましょうね。
大好きで大好きで仕方がない女房がいるなんて、それだけでも素敵だし、絵を見ながら仕事をする、なんて、いいなとおもいました。恋人同士ですね。こんなに相思相愛な姿がほほえましい。最後に殿様がでていって、みんなで門を閉めちゃうところは、ほんとうに大丈夫？とおもってしまいましたが、、誰がなってもいい、なんて！笑ってしまいました。

ユーモアのある文章に、ほんわかした絵。明るく、楽しい昔話に描かれています。また、みんなが、ほほえんでしまう、おはなの笑顔にもなっとく。だれもに好かれる顔だなあ、と。
最後は、びっくりの展開ですが、笑顔があふれていてよかったです。

とても面白い物語でした。
初めて読んだお話ですが、すんなりと物語の世界に入ることができました。

おはなを絵に描いてからの展開が特に面白く、
物語を読むのが好きな方であれば、大人でもきっと楽しむことができます。

殿様が、少しかわいそうだなと思いましたが、とてもすっきりとする、落ち着いた終わり方でした。