森で一番強いオオカミ。でも、一つだけ苦手なものがあります。それは、シャクトリムシ。
ある時、獲物を追い隣の森まで来てしまいます。そこで、ハイイロオオカミと対決することになります。でも、オオカミの足には、シャクトリムシが!!オオカミは、必死で振り払おうとしますが、取れません。
振り払おうとして、飛び込んだ所は、シャクトリムシのすみかでした。
オオカミは、ハイイロオオカミを突き飛ばして、逃げていきます。
その日から、今まで以上に他の動物達から恐れられるようになったそうです。
田征省三さんの臨場感のある絵に、こちらまでむずむずしてきます。
だれにだって秘密はあります。森で一番強いと思われているオオカミが、あんな小さなシャクトリムシが苦手というのも、ちょっと意外でお茶目で親近感が持てます。自分に弱い部分があってもいいんだ!!と背中を押してもらえる絵本です。