ありそうで、でも絶対ありえないちょっとふしぎな『ちゅーりっぷほいくえん』。そこで、繰り広げられるちいさな冒険、不思議な体験が7つも収められた楽しい童話集です。私自身、子供時代に読んでもらった記憶はかすかにあったのですが、子供に読んであげていたら、幸せな気分で一日が終えられる気がする本です。全部を一度に(一晩で)読むのには長すぎるので娘に「今日はどのお話?」と選んでもらって。中でも、『やまのこぐちゃん』は家の娘達のお気に入り。ほいくえんの自分のクラスにこぐまのこぐちゃんがやってくるお話。真っ赤なバケツにおにぎりもってやってくるこぐちゃんがほほえましくてこんなお友達ほしくなってしまいますね。先生も子供達もそれをふつうに受け入れて。「あす、幼稚園に行ったらこぐちゃんが来ていたりして…」そんな想像力がかきたてられる一冊です。