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とてもおもしろいお話でした。「芸は身を助く」とはまさにこのことと思えるお話でした。 「たのきゅう」という言葉自体は聞いたことがあったものの、何のことかよくわかっていませんでした。そのため、この絵本を読んでようやくその意味がわかりました。
投稿日:2024/06/10
徳島にある田能村の「たのきゅうさん」は人気役者。ある日、旅先で「母親、病気」の手紙を受け取ります。急ぎ故郷に帰るその途中、それはそれは不気味な老人に出会います。その老人、実は…。川端誠さんのイラストにインパクトがあり、臨場感が楽しめます。
投稿日:2021/12/06
江戸時代位までというのは、 魑魅魍魎も生き物も、人間の世界と隣り合わせで、 化けるとか喋るとかを割と自然と受け入れているように感じられます。 だから、うわばみが出てきても、喰われる恐ろしさはあっても、 化けて出ている部分への驚きが少ないような・・・(笑) そして自らも「たぬき」だと言っているのが、 化けることへの布石であったり、 何食わぬ顔して人を騙すという意味での「たぬき」の意味にも取れ、 皮肉が聞いているなと思いました。 好きなものを「嫌い」と言って取引をする辺り、 『まんじゅうこわい』に通じるものを感じますが、 昔の人の咄嗟に出てくるとんちというのは、 本当に凄いなぁと思いました。
投稿日:2018/09/02
昔、芝居のうまい「たのきゅう」というあだ名の男がいて、旅の途中、「うわばみ」に食べられそうになります。しかし、「たのきゅう」を「タヌキ」だと感違いされ、娘や坊主、タヌキに化けて、間一髪難を逃れた話です。 たのきゅうとうわばみのやりとりにはドキドキしますし、最後のオチもおもしろい。落語絵本シリーズの中でもかなり気に入りました。5歳児にわかるか心配でしたが、おもしろかったと言ってました。
投稿日:2017/05/10
このお話は、落語の絵本でした。内容は、蟒蛇という人を飲み込む大蛇に遭遇してしまった男が、役者という自分の職業を生かして大蛇から逃れ、逃れるだけでなくて蟒蛇の弱点を聞いてみんなで退治するのです。この時に自分の弱点も蟒蛇に言っていたのですが、それがお金だったので蟒蛇が最後の力でこの男を倒そうと大金を置いて行ったものですから、一石二鳥で幸せになっていました。この結末を見てうちの子はなんかこの蟒蛇がかわいそうだ、とちょっと同情していました。
投稿日:2016/07/22
5歳の娘と読みました。 川端さんの落語絵本が大好きな母と兄妹で、 ワクワクしながら読み始めると、 「たのきゅうって知ってる!有名な話だよ。」と9歳息子。 そうなんだ!知らなかった・・・! たのきゅう って何かと思ったけど、なんと人の名前。 しかもこのたのきゅうさん、なかなか肝が据わってて 読み手の私たちも怖い場面でも楽しく読むことができました。 でもなんかストーリーとしては、まんじゅうこわい に 似てるかな。 たのきゅうさんを助ける村人たちが「たのきゅうが」と バラしてしまうのも、ちょっと笑えました。
投稿日:2016/06/23
芸は身を助けるを、なるほどと思わせるお話です。 テンポの良さと、七変化をコマ送りで表現するところが、とても小気味良く感じました。 まんじゅうこわい以上にひねりが効いた「お金がこわい」は、久平さんの機転もさすがでした。
投稿日:2016/06/18
絵が、遠目がきくはっきりしたものなので 読み聞かせによさそうです。 文章量がおもったより多いのですが とてもテンポがよく サクサクと読み進められるので 読み手もどんどん乗ってくる感じがします。 なにより、お話がとてもよくできていて 迷うことなく「おもしろい」です。 やっぱり一番の見せ場はたのきゅうの早替わりですが 実は一番の肝は「たのきゅぅ・・・」と名乗るシーンを いかに「たぬき」と聞き違えるくらいの 微妙な感じで発音できるかのような気がします。 ここでスベると つづけさまに来るセリフに弾みがつきません。 もう少し練習しよう!!
投稿日:2016/05/08
オチがいかにも落語です。 子どもにとって落語はハマったりハマらなかったり。 このお話は昔紙芝居で読んだことがあるので オチは知っていましたが、この話はほんとよくできています。 芸があると身を助けるんですね。 これはほんとにすごいと思います。 人間を飲み込むうわばみの絵、かなりこわいです。
投稿日:2016/04/12
息子にと思いましたが、まだ難しそうだったので、自分用に。読んでいてハラハラしながら何が起こるだろうとドキドキさせられるお話でした。芸は身を助けるというのが本当にわかりやすくうまいお話になっています。ちょっと怖いお話でもあるので、息子がもう少し大きくなってから読んであげます。
投稿日:2013/04/20
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