熊の親子が冬ごもりをするお話です。片山健さんの絵と、片山令子さんの文が見事にマッチしていて、寒い季節の読み聞かせにピッタリです。
ある森に、お母さんぐまとこぐまが住んでいました。
ふたりは 冬ごもりの準備の為の、食べ物や綿をとりに出かけます。
はじめに木の実とり・・・そこで、りすの親子に会いました。
『これは暖炉の火の色。 これは夜の空の色。 これはあなたの目の色ね』
などと おしゃべりしながら、こぐまも、一生懸命 お手伝い。
次に蜂蜜、魚とり、綿つみ、最後にきのこをとりながら、ふたりは家に帰ります。
行く先々で、さまざまな出会いがありました。
家に着くと、早速 こぐまのお腹が、『グー』・・・。
今日の事を思い出しながら、ふたりはとってきた魚やきのこのごはんを美味しくいただきました。
『たくさん食べ物をくれた 森、林、川、有難う。いただきます』
ごはんが終わると、お母さんは こぐまがひとりで眠れるようにと、とってきた綿や木の実で、こぐまが欲しがっていたぬいぐるみを作ってくれたのでした。 もう ひとりでも大丈夫?
親子の会話がとっても素敵で、ほのぼのと、あったかい気持ちになります。
(それぞれのセリフも良いです)
お母さんぐまが魚や蜂蜜をとるページでは、母の強さ、たくましさを感じます。
また、自然の恵みに感謝してご馳走をいただくところや、古くなった服をリサイクルしてしまうところなんかは感心します。 片山健さんの、ビーズを散りばめたような色とりどりの絵も魅力です。
私も子どもも、この本が大好きになりました。 ここ最近の一押しです!!