「おばけいしゃ」 みんなの声

せなさんの描く主人公はいつも、風に揺られはするけれど決して折れない柳のようですね。
特にこの世の中において本当はすごく立派なことなんだけど、なぜかユーモラス。
今回もヘラヘラと笑いました。
ひとつめこぞうの目玉を、なぜ取り外して治療するかな。へへっへへへっ、こんな笑いの連続。
おばけもこんな病気や怪我をするんですね。

オバケ好きのお子様とご両親、気軽に楽しく読めますよ。
だいたい娘が持ってきた本で、ニヤニヤして聞いていました。

ちっとも患者さんの来ないお医者さんに転機が訪れます。
おばけを怖がらず、親身になって治療したお医者さんは、おばけたちから絶大の信頼を得て、おばけ専門のお医者さんに。
出てくるおばけたちの具合の悪さも、とってもユニーク。おばけ家業、その特徴が潰されちゃったら、怖がらせることが出来ませんものね。
子供もちっとも怖くなかったようで、色んなおばけの登場を楽しんでいたようです。

瀬名恵子さんのお化け絵本のシリーズだったのでこの絵本を選びました。主人公の先生の優しさと機転の良さがきらりと光る素敵な絵本でした。なかなか先生の様な専門医はいないと思うので皆喜ぶと思いました。様々な悩みを抱えたそれそれの患者にきっちりとした処方を施す先生の的確さに感服しました。それにしても、助手も付けずに先生一人で全てをこなしてしまうとは素晴らしい力量だな！と恐れ入りました。

一つ目小僧さんの目の治し方がとても愉快でした。「さあ、薬をつけて、目玉を窓のところで乾かそう。」です。目玉を取り替えそうと、天狗と人魂が助けに行くとこるが人間よりか思いやりがあるなって思いました。自分の命を顧みずに行動するお化けに感動しました。おばけ医者の何でも治すのには、「治してやろう！」の気持ちが強いからだと思いました。昔の人は、我慢強いから、めったにお医者さんにかからなかったのでわ（？）　お化けもやっぱりお医者さんが必要なのがおもしろかったです。貼り絵は、とても上手いと思います。天狗と人魂がみみずくと闘っている貼り絵に迫力があってよかったです。

おばけだけど怖くないので、おばけが苦手なお子様にもおすすめできます。
おばけが人間のお医者さんに助けを求めてくるところが、おもしろいです。本来なら、人間を怖がらせる立場なんですがね。こんなおばけたちに親しみをもち、そしておばけをちゃんと治してあげるお医者さんにも共感がもてます。

それにしても、せなさんはいろんなおばけを登場させていますね。ヒトツヒトツみていくと、おばけのかわいらしさがまして行きました。

人間の患者はちっともこないお医者さん！
ある日、一つ目小僧がやってきた。
すっごく驚きそうなのに、お医者さんってば、案外すんなり受け入れちゃうのがすごい！！！

うちの子は、怖いもの見たさでタイトルのおばけっていう文字を見ただけで、『エ〜！』なんて言ってたのに、気になってこっそり自分の部屋であっという間に読んじゃった。（＊’ー’＊）ふふっ♪

せなけいこさんの綺麗な色紙を切った切り紙が上手にできているので、娘は絵だと思っていたので、教えてあげたらとっても驚いていましたよ♪

年長さんから小学校低学年ぐらいだと、おばけに興味が出てくるのでオススメです。

おばけかるたを持っていて、この表紙も札として使われているのをきっかけに読んでみることになりました。
病気やけがをしてやって来るおばけ達の症状がおもしろい。
なるほどね、と変に納得するものばかりでした。
この、恐くないおばけのお話シリーズはわが家で大人気です。

娘はせなけいこさんのおばけシリーズが大好きで、保育園の支援センターから毎回借りてきます。なかでもおばけいしゃはヒットしたようで一度読んだだけで台詞まで暗記してしまい、時々「痛いよお」「どうした？」「しっぽが切れちゃったの」なんていうやり取りをして遊んでいます。
けがをするおばけが自分の得意分野でどじを踏むあたりが面白く、お医者さんも人間の患者さんが一人もこないのにのんきでお化け専門になるところがいいと思いました。こんなにおばけを治してあげられるなら、人間にも人気がありそうなのに。

普通の医者がはやらず・・・ある日おばけが来て、治療したら有名になり、おばけ専門の医者に・・なれるものなの〜？？なんて疑問。でもこれってせなさんだからＯｋになっちゃうお話。せなさんの世界がくりひろげるおばけ話。おばけが大好きな子供達にとってせなさんの絵本はとっても楽しみ。いろんなおばけが勢ぞろい。でも最後まで疑問は「おばけは病気になるの？？」子供は何の疑問も持たず、母一人思ってる事です＾＾

せなさんのおばけ，怖くなくていいですね。
出会いは『ねないこだれだ』のかわいいお化けさんでしたが，この絵本のお化けたちは少しリアルになっていて，子ども達は目が釘付けでした。ろくろっくびや猫又なんて，私自身も久々にその名前を聞きました。

それにしても，一つ目小僧の一つしかない目が具合悪かったり，天狗の鼻が折れたり，それぞれのお化けのチャームポイント（？）が故障している様子が笑えました。そりゃあお医者さんに治してもらわないと存続の危機にさらされますからね！

怖がりな我が子たちはちょっと敬遠気味でしたが，私自身にはそのユーモアが楽しめる絵本でした。