読み語りの練習で聞きました。
読み手が淡々とした語り口だったので、かえって内容が浮き上がり、
たっぷりと楽しませてもらいました。
ねこが釣りをして、大きな魚を釣り、持ち帰る道中記。
担いでいるねこが気が付かないまま、魚はびっくりして近づいた動物たちを次々と捕食してしまうのです!
どんどん大きくなっていく魚。
ついには持ちきれなくなって、魚を降ろしたねこが取った行動は!!!
長新太さんらしい展開が、絶妙なトークで語られます。
ついには、唖然の世界へ読者を一気に誘います。
黄色と黒色の2色だけの地味な絵ですが、
それだけに、臨場感が迫ってくるから、さすがです。
淡々と読むだけで笑いが取れる作品だと思います。
ラストを楽しむなら、園児以上くらいからだといいと思います。