「お化けの冬ごもり」 みんなの声

川端さんは新潟生まれなんですね。
どうりで！・・・と思わせるいい味でした。
暗くなってからの雪と灯りが美しい。
「お化け」なんだけどとても人間味があり、
「冬」なんだけどとてもあったかい雰囲気。
息子たちは先日雪が積もったので、
暗くなるまで外で遊んでいました。

雪が降ることのないココは南国沖縄！
雪が出てくるお話しをするときは
おはなしの世界を想像するために
いろいろ質問してくるおきなわっこです。

こちらの作品も、質問が多すぎて途中で
中断してしまうのでは？
って心配しましたが、登場してくるおばけの性質の
説明も描かれているんで大丈夫でしょう。と言うことで
読み聞かせしました。

読み始めに「沖縄、雪降らんしね〜」なんて
ちょっと意地悪なことも言ってましたが
お話しが始まるとなんのその！！

ちょっとこわめなおばけ達の顔とは逆に
楽しそうな雪遊び。（いいな〜）

雪女があらわれました（もっと寒くなるよね？）
ろくろっ首は、風邪を引きやすいので
とくせいのえりまき（わ〜！おもしろ〜い！！）
雪合戦が始まりました（野球よりおもしろいかな？
当たっても痛くないの？手は冷たいの？？）
かまくらのできあがり（すごい！お家みたい！）
火のともったかまくらには歓声が上がりました♪
雪は冷たいけどかまくらの中は暖かい。
これも不思議ですね！

最後には雪がシンシンと降ってきて
きれ〜い！！すご〜い！！

あっ！雪入道がやってきた！
それでたくさんの雪、降ったんだ！

読み終えて子どもたちは
「おもしろ〜い！雪ってスゴイね！
ココにも雪が降ってたみたいだった！！」
たくさんの雪国の生活を疑似体験できたようでした！

あまりに暑いのでこの本を手に取ってしまいました。

一瞬にして気分だけは真冬に。（笑）

おなじみのおばけたちが、雪の中でふゆごもりをします。

どんどんおばけが集まってきて、最後は入道が。。


雪女や雪童、ろくろ首などおばけなのにみんなやさしい目をしていて親しみが湧きます。

古きよき日本むかしばなしの世界。
雪国の冬の様子がほのぼのと伝わってきます。

ラスト、雪で真っ白になってしまうところも新鮮でした。

この絵本の最大の魅力は、雪国の暮らしをリアルに描いた、その絵でしょう。
画面いっぱいに降る雪、時間とともに変わる色。
新潟県上越市出身の川端さんだけあって、雪国の魅力をとってもうまく伝えていると思います。

ひょろけが持っているスコップの柄の部分の赤が剥げかかっているところなんて、歓心していました。

この絵本を読むと、幼い頃に実家で雪遊びしたことを思い出します。
この絵本は決して昔のことではなく、今でも雪国の子ども達はこんな遊びを楽しんでいると思いますよ♪

お化けが冬ごもりをすると一体どうなるのかをユーモラスに描いています。
はじめは、それなりに怖いお話しなのかな、と思いましたが、ご心配なく。とっても楽しい冬の楽しい生活を描いていて、ほのぼのとした気分になります。
特に、雪入道なんて、また珍しいお化けも登場しますよ。
真っ白な見開きに、思わずみんなびっくりでした。

読んでいて雪国に行って遊びたくなりました。最後あまり雪が降り過ぎてページが真っ白の所は大人は手抜き？と思い、子供はスゴーイ！と大喜び！この違いが感受性の差なのねとがっくりするやらです。絵もかわいらしくて子供は最初、夜読みたがりませんでしたが、１度内容を知ってからは何時でも楽しく読んでいます。

お化けって、冬ごもりするの？それが、この絵本を手にした時の第一印象でした。（面白かったです。この絵本を読むと、お化けも冬ごもりしそうな気がしてきます）
読んでいると、お化け達がなんだか身近で、楽しい連中に思えてきてなります。
冬ごもりのお話の方には、「海水浴」には出てこなかった冬専門のお化け達も登場。
中でも、今回キャラクター賞をあげたいのは、雪童子。
みんなで雪合戦をしていて、炭で作った目がとれちゃうんですが、なかなか見つからないので、大きさの違う別の炭を目につけちゃうの。
これがまた、前の目より見やすいって、気に入ってしまう。
なんとも、かわいらしいキャラクターでした。

そして、「屋敷はすっぽり雪のなか…」と、真っ白なページに、情景だけが見えてくるような文章で終わっているラストシーンが印象的で、よかったです。
このお化けシリーズ、まだ「お化けの真夏日」を読んでいないので、上の子が今とても読みたがっています。

三つ目の大入道に一つ目小僧、おなじみのお化け達の冬の暮らしを描いたお話です。

お化け達は綿入れ半纏を着て、足には藁靴。そりは木製。なつかしいかんじきもあります。スコップだけが金属製なのがひっかかりますが。家の中では火鉢でお餅。雪合戦にそり遊び、雪かきも楽しみのうち。かまくらを作って、小さい物にはろうそくを入れて雪灯篭。なんてステキな遊び方でしょう。

そして、雪入道がやって来て、あたり一面雪でうまってしまいます。というわけで、当分冬ごもりですって。
昔の雪国って、こんなだったのかしら。