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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

生きのびるために」 みんなの声

生きのびるために 作・絵:デボラ・エリス
訳:もりうちすみこ
出版社:さ・え・ら書房
税込価格:\1,430
発行日:2002年02月
ISBN:9784378007663
評価スコア 4.25
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みんなの声 総数 3
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  • タリバンが台頭してきた時の衝撃を忘れません。
    バーミヤンの有名な磨崖仏を一瞬で爆破してしまったんです。
    そして今は亡き日本画家の平山画伯が抗議の声明を出しました。

    当時のニュースで、どれだけタイムスリップしたことをしているんだろう、
    この人たちは。と思ったのを今でも覚えています。

    そんな政権下でも、人々は理不尽な中でも必死に生きているんですね。女の子が男の子のふりして、一家を助けていたとは、そんな事実が
    あったとは知りませんでした。大変な勇気ですよね。

    宗教は決して悪いものではないのですが、昨今の流れや出来事から考えると、きっと生まれながらの宗教が決められていない国に生まれたからこそ思ってしまうのかもしれませんが、あまりに盲目に、そして宗教という名の下で世間に対する不満とかを暴力に振り替えるのはやめて欲しいと願ってやみません。

    パヴァーナなお母さんやお姉さんたちの消息がとても気がかりです。どうやら続編があるようなので、はやく読みたいと思います。

    投稿日:2016/04/13

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  • 極限を生きる

    外に出ることが許されない、父親を拉致されても抵抗できない、想像もできない極限状況。
    タリバンに制圧されていくアフガンのカブール。
    女として許されないことを、父親が不在となった家で男として生きる少女パヴァーナの壮絶な生き方が、これでもかこれでもかと読み手に杭を打ち込むように響いてきました。
    殺されても文句が言えないのです。
    理不尽なことに言い訳も許されないのです。
    この絶望的な事実が、決して作り事ではないことを知っています。
    それだからこと、このパヴァーナの生き方には感銘を受けます。
    家族がいます、知り合いがいます、通学できたころの学校友達も。
    それが、タリバンの恐ろしい支配のもとに、一つ部屋の中が、唯一生活できる場所となってしまいました。
    パヴァーナは、外に出ることでいろんな現実を知ります。
    そして、生きのびるために必死の生活をします。
    今、その話を読んで、「生きのびるために」ということは他人事ではないことを感じます。
    今を生きること。
    この物語に書かれていることの深さと重量感を語るのはとてもできそうにありません。
    拉致されていた父親は帰ってきました。
    パヴァーナを残して、姉のヌーリアの結婚式にと出かけた母と兄弟たちが行ったマザリシャフがタリバンに制圧されたとのこと。
    家族の安否は不明です。
    暗闇を残して物語は終わります。
    大丈夫だったのでしょうか?
    タリバン政権はその後、あの9.11の同時多発テロを迎え、ビン=ラディンの死を迎えます。
    パヴァーナとその家族は今、生きのびているのでしょうか。

    投稿日:2011/10/29

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  • 主人公は11歳

    タリバンに支配されているアフガニスタン。同時多発テロ前のアフガニスタンの様子が描かれています。

    女性は外出を禁じられて外に出ることができません。

    父がタリバン兵に捕らわれて、生活のめどが立たないパヴァーナの家族。

    必要な買い物をするためとお金を得るためにパヴァーナは、髪の毛を切り少年の格好をして働き出すのです。

    アフガニスタンの現状は、同時多発テロ後は、テレビなどで報道されてきました。

    ただ、実際に住んでいる人たちがどう考えてどんな生活をしているかを知ることはありませんでした。

    ここにあるのは、過酷で心が痛むような光景です。

    そんな中でも人は希望を見い出して生きていこうとします。

    パヴァーナのひたむきさ、アフガニスタンの現状を外へ訴えようとするウィーラ夫人の力強さなど、この現状を生き抜いて打破しようとする女性の力を感じました。

    地雷がどこに埋められているかがわからないために作物を植えることができず、荒廃と飢えで苦しむ国民。

    読みながら、どうしても震災後の被災地のことを重ねて、よその国の事という突き放した思いは持てませんでした。

    どんな時にも人は生き抜かなくてはいけない。

    11歳の少女やアフガニスタンの女性の生き方を通して、どんな時にも現状を打破する力を持ちたいと思いました。

    投稿日:2011/04/23

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