「かっくん どうしてボクだけしかくいの？」 みんなの声

ひとり、ひとりこの世にうまれてきたことに意味があり、役割があるということに気づかせてくれる絵本。大人にも子どもにも受け入れられる絵本だと思います。また、乙武洋匡さんが翻訳されたということで、『五体不満足』の幼児向け絵本みたいな感じで乙武さんの強いメッセージが感じられました。

かっくんを読んで、子どもたちに「みんな違うんだよ」、ということを教えてくれる絵本です。
子どもと一緒にお母さん、または先生が読んであげ、違いはあるけれどみんなそれぞれいいところを持っているんだよという声掛けをしていけたらいいのではないかと思います。

身体的に違う特徴をもつ子とも、個性を認め合おうというようなお話しですが、人にはいろんな魅力があるんだよと教えてくれる絵本だと思います。子どもにはすんなり受け入れられるお話ではないかと思います。

カラフルな色彩でないのですが、最後にかっくんが光り出すシーンは幻想的とても視覚に訴えかけるような色彩の絵本です。
話自体そう長いものではありませんが、読み終えるとかっくんの勇気がじんわり湧いてくるような、いい絵本だと思います。

かっくんだけが四角い。「なんでぼくだけ？」と不安になってしまうかっくんですが、かっくんは四角いだけじゃありません。１つの不安にとれわれないで、他の部分にある魅力を発見すれば不安なんて小さいものになります。四角いことも個性になります。自信がないと自分を見失ってしまいます。でも後ろ向きにならないで。誰にでも良いところはあるのです。そう信じるだけで元気が出ます。そんな元気の素になるいい本でした。

　かっくんはまんまるなみんなと違って四角、それを今の社会と置き換えて、自分と少し違う子でも偏見や同情などなく、仲良くするということもこの本から教えていきたい。

素直な気持ですぅ〜っと読んであげてくださいっ！とっても大切な事を親子で実感できると思います。先入観はいりませんっ！
まず、手にして開いて、そして絵を見ながらゆっくりと♪