「バムとケロ」シリーズの第3作目。
最初は、なんとなく抵抗のある絵でした。
主人公のバムのはれぼったい目、ぼてっとした体つきに細い手足、顔も体つきも不細工。
けど、友達に「いや、これがけっこうおもしろいよ。」と言われて、なんとなく図書館で借りてみたらハマりました。
ハマってしまうと、うそのように、バムがかわいく見えてくるもので...
しかも、バムの相棒のかえるのケロちゃんの、はちゃめちゃな行動が楽しい、楽しい。
やんちゃな子供のやること、そのものって感じです。
そして、島田ゆかさんの絵がすごいんだなぁ。
ほんとに、部屋の隅々の細かーいところまで描かれている小物が楽しい。
バムの寝ているベッドの形がさりげなくイヌの形だったり、持っているコップが、バムとケロのイラスト入りだったり、長靴や、コートのポケット、ボタン、ストローにいたるまで、
「あぁ、かわいい。ここにもケロちゃんがついてる。」
「あ、これも、バムの形になってる。」
絵本をめくりながら、子供と一緒になって、宝物探しをしているような気分になる。
絵本のすみずみまで、そして最後まで『絵』で楽しめる絵本。