図書館の新刊コーナーでこの絵本を見つけました。
紫イモみたいな紫色と茶色の二色しか使っていないこの作品が妙に気になってしまいました。
一番最初のページを見てからぱらぱらとめくって、一番最後のページを見たら目に入った言葉が
「おそろしいかいじゅう ミノタウロスのようにみえ、……」
一体、主人公のアリアドネに何が起きたの!?
ドキドキしながら貸し出してもらって、家でゆっくり読んで、納得しました。
余計な絵は一切なく、ほとんどがアリアドネと“お父さんの操り人形の糸”で描かれています。
この糸が色々なものに変化するので、ページをめくるのが楽しかったです。
アリアドネに何が起きたのか、気になる方はぜひこの作品を手にしてみてください。
また、訳者の後書きによると、ギリシア神話にアリアドネという娘が出てきて勇者テセウスを迷宮から糸で助けるので、「アリアドネの糸」という言葉は、難問を解く鍵の意味でも使われる。と書いてありました。
小学校の高学年くらいのお子さんからお薦めします。