「えっ、児童書ってこんなに怖かったっけ!?」
小学生ぶりに読んだ児童書に、衝撃を受けました。
児童書と言えば、字が大きくて読みやすい、ただただ楽しんで読める本、と思っていたのですが…そのイメージは思い切りひっくり返されました。
ジャンヌはある日、リモコンのちょっとした操作で『ふしぎチャンネル』がテレビで見られるようになりました。
見られると言っても、画面に映るのは“真っ赤な口”のみ。
それだけでちょっと不気味ですよね。しかもその口はジャンヌに話しかけてくるんですから、不気味どころじゃありません。
「ハーイ、ジャンヌ!」なんて陽気に馴れ馴れしく話しかけてくる感じも、なーんか怪しい…。
さらには「クイズをしよう」なんて言ってくるもんだから、何だか嫌な予感!絶対何か企んでる!と読んでるこっちはソワソワ。
クイズに正解したら、何でも願いを叶えてあげる、ですって?
だけど、クイズに外れたら…?
そう、ジャンヌにとって望んでもいないことが“少しずつ”起こるんです!
絶対に正解させないようないじわるなクイズを出す真っ赤な口と、
大きな誘惑と“少しずつ”起こる代償の狭間で揺れるジャンヌ。
その“少しずつ”だって、ちりも積もれば山となるわけで。
最後まで読まないとドキドキして眠れない!
のめり込んで読んじゃいました。
とにかく・・・
真っ赤で調子のいい誘惑な口と、おいしい話には気を付けようっと。