人間にはたくさんの気持ちがあります。凄まじい速さの時代の流れ、人間関係の複雑化、うまく順応できずに心を閉ざしてしまう人がたくさんいます。この本は、包み込むような語り方で、読み手の気持ちを受け止め、そして、そんな時はどうすれば良いのかのヒントを与えてくれます。
随所に使われている『気持ち』を描いたこども達の絵は、5歳の娘の興味を引き、本文へとスムーズに誘導してくれました。16項目で構成された色々な『気持ち』。毎日少しずつ、丁寧に読み聞かせています。「こうしなさいね。」という感じではなく、詩を読むように・・・ときおり気持ちを聞きながら、読んでいます。
『大切なのは、自分の気持ちを正直に受け止め、どう表現するか。そして、大人たちは聞き上手であること。』この本は、そう語っています。
自分の気持ちを伝えるのが、あまり得意ではないうちの娘。あなたが感じる気持ちは、どれも間違えではないんだよ、自分で受け止めきれないときは、ママがいるよっていう想いが、伝わるといいなと思います。気づきと優しさを教えてくれる一冊です。