これは長谷川さんご自身のお父さまへの思いを絵本にしたためたお話です。
長谷川さんが小さい時にお父さんは亡くなったそうです。
“はいけい てんごくのおとうちゃん。げんきですか”と始まり
もうすぐ4年生になる“ぼく”(長谷川少年)は天国のおとうちゃんへの手紙を綴っていきます。
おとうちゃんとの数々の思い出を振り返りながらも
子どもの“ぼく”の中には悲しみだけじゃなく天国のおとうちゃんへの新たな誓いのようなものが見えて来ます。
周囲の人々に「こんなに小さいのにおとうちゃんを亡くしてかわいそうに」といわれ続けた“ぼく”
「本当にかわいそうなのは“ぼく”じゃない」という男の子の思いにジーンときます。
子どもって大人が思っている以上に強い心を持ち合わせているのかもと思わされます。
長谷川さんといえば コミカルでずっこけた内容が多いですよね。
そういうお話を踏まえてこの絵本を読むと
若干拍子抜けするかもしれません。
でもステキなお話ですよ。ご一読ください。