あれっ?「絵すがた女房」ってこんな話だっけ?
ユーモアのあるアレンジがされた昔ながらの物語に
新鮮な驚きがあります。
人の可笑しみが十分に感じられて、面白い絵本です。
この物語の女房は進行上、
超絶美人じゃなきゃ成り立たないはずです。
が、この絵本のおはなさんときたら、
表情豊かで髪も長くなく活発そう。
親しみやすそうな、笑顔の可愛いお嬢さんといった感じ。
これまでほかで読んできた印象としては意外な解釈ですが、
読む人を取り込む、なかなか心憎い表現です。
その可愛らしいおはなさんが機転をきかせ
お殿様の平静、
歳のある賢い家来の忠誠意識まで飛ばすんだもの、
驚くし、かなり爽快です。
最後には、みんながおはなに見惚れ食べ物をこぼし、
着物をしみだらけにするお城!
もうこちらまで笑えてきます、
「なんてお城だ、うくくくくくく・・・」。
ごんべえって最高についてますね、
そう、最高の女房です。
見惚れ者ばかり、
正常に機能しないお城で先々うまくいくのか心配ですが、
そこはやっぱり、おはなさんがなんとかするのでしょう?!
可愛くて賢いおはなさん、
それに対して周囲の人たちのどうしようもない感じが可笑しい〜。
ユーモア溢れる物語、その工夫もあって
大人も子どもと一緒に驚き、痛快さを楽しめる絵本です☆