ちっちゃいなほちゃんがはじめてのキャンプに行く物語。
林明子さんの絵が、色使いはシンプルながらも、とてもいいです。
大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんにまじって、小さななほちゃん(年齢は書かれていませんでしたが、4歳くらいでしょうか)が、キャンプに行きたい!と言うのですが、ちいさいこはすぐに泣くし、重たい荷物をもてないし、暗いと怖がるなどの理由から、だめ!とお兄ちゃんお姉ちゃんたちから断られてしまいます。
でも、頑張るというなほちゃんを、おばさんはキャンプに参加させてくれます。
宣言通り、泣かないで頑張っていたなほちゃんでしたが、夜寝る前に、怖い話がはじまります。
でも、それも頑張って聞いたなほちゃんでしたが、お兄ちゃんお姉ちゃんたちは、もっともっと!!と。
なほちゃんが反対すると、ほらやっぱりちいさいこはだめだ!なんて言われてしまうのですが、
おばさんは、なほちゃんのせいじゃないのよ。もう寝る時間だから、お話は終わりと言うのです。
そのおばさんの優しさが、この物語で一番印象的でした。
なかなか長いお話ですが、長女はこれが大好きで何度も読み聞かせしています。
ひとり読みにもぴったりだと思うので、いつかひとりでも読めるようになるといいなと思います。