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ウェン王子とトラ」 7歳のお子さんに読んだ みんなの声

ウェン王子とトラ 作・絵:チェン・ジャンホン
訳:平岡 敦
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2007年06月
ISBN:9784198623531
評価スコア 4.81
評価ランキング 276
みんなの声 総数 100
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7歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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11件見つかりました

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  • 必読書と言ってもいいくらいオススメ

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    絵本ナビの評価で、いつも最上位にいるので読んでみました。
    私が投稿する時点で38名全員5をつけているのですから、驚きの一冊です。

    表紙からすると少し古めの絵本かと思ったらさにあらず。
    2005年の作品で、邦訳は2007年。
    作者のチェン・ジャンホンは、中国生まれでパリ在中とありましたが、確かに絵は水墨画なのですが、こま割に斬新さを感じました。

    お話は、子ども達を猟師に殺されてたトラが村を襲うシーンから始まります。
    トラの怒りを鎮める方法として王に予言者が告げたのは、ウェン王子をトラに差し出すこと。

    ウェン王子は、トラと森の奥で出会うのですが、トラは我が子にしたようにウェンをくわえるのです。
    それから、トラとウェンの暮らしが始まります。

    動物に育てられた子というのは、実話でも聞いたことがありますし、物語でも登場することがあるので、さほど感銘は受けなかったのですが、そこに描かれている母の愛情に心打たれるものがありました。
    特に、ウェンがトラの古傷に触った時にトラに蘇った怒りが、鎮まっていくシーンは秀逸です。

    そして時は流れ、ウェンは助け出されるのですが、ウェンは人間からトラを守ります。
    普通話はここで終わりですが、この作品の凄いところは、エンディングに新たな展開をさせていること。
    文句なしのエンディングだと言えるでしょう。

    話も良く練られているし、大型の絵本を縦横無尽に活かした迫力のある絵も素晴らしい。
    でも、世のお母さんを虜にしたのは、根底に流れる母の子を思う気持ちに違いないと思います。
    これは、必読書と言ってもいいくらいオススメの絵本です。

    投稿日:2010/05/03

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    10
  • ちゃんと生きていきたくなる一冊

    • 母グマさん
    • 40代
    • その他の方
    • 京都府
    • 男の子10歳、女の子8歳

    この国の人々とこのトラの距離は近い。住処が重なっているのかもしれないほどです。そしてお互いに憎み合っています。

    去年、子供たちとお話を楽しむPTAクラブ「お話の会」の中で1・2年生にこの本の読み聞かせをしました。絵の迫力にも引き込まれ、話が進むにつれ、五十人がしんとして食い入るように見つめている中で最後のページになり、裏表紙を見せて表紙をもう一度見せて、それでも全員固まっているので「・・・ご清聴ありがとうございました」というとやっと我に帰って溜息が漏れました。

    大人たちもトラも、憎しみや悲しみや愛を持ちあぐねて生きている所が何ともリアリティがあります。このトラが人間を襲うわけですが、元はと言えばトラの子供を人間が殺したからというのも人間の欲がなせる技。

    私は最初図書館で読んだ時、果たしてこれを1年生に読んで理解してくれるだろうかと少し心配になりました。甘えん坊もいれば暴れん坊もいる普通の1年生です。
    しかしその心配は私が子供たちを信用していなかっただけでした。子供たちはみんな、大人たちは心が揺れてはいろんなものを抱えている事がわかっているんでしょうね。そしてその中でウェン王子が凛々しく成長していく事に共感と希望を感じてくれたのだと思います。

    普段接している子供たちも、大人を責めないだけで、ピュアではない私たち大人の社会を受け入れてくれてるんやなあ。大人になってもなんでも全部ちゃんと出来る人にはなれないけれども、誠意を持って物事に取り組むようにおばちゃんもがんばるわ。と、子供たちに向き合い直させてくれた一冊です。

    投稿日:2009/12/26

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    2
  • 絵本の醍醐味を味わえます!

    こちらでの評判が良かったので、読んでみました。評判が良いのも納得です。

    絵本の良さ、醍醐味というのは、絵を見ることで、文章には書かれていない部分を想像させてくれたり、文章を引き立たせてくれたりする所だと思っているのですが、そういった意味で、この本は、まさに「これぞ、絵本の醍醐味!」と思える、絵本ならではの良さが味わえる一冊です。

    子供だけでなく、大人までもが、引き込まれる迫力のある、すばらしい絵。絵を追っていくだけで、ストーリーがわかりますので、読み聞かせには、とても良い、お勧め本です。

    ストーリーも素晴らしい。
    我が子を慈しむ心は、人間の親であっても、虎の親であっても変わらないということ。親子の関係はそれが本当の親子でなくても、信頼関係よって成り立ち、深まるということ。親は愛情を持って育てれば、それは子に伝わり、そして子は親から受けたその愛情を裏切らないということ…。憎しみからは何も生まれない…ということ。親子関係だけではなく、社会一般に言えることを、この本は教えてくれます。

    ラストもこれからも続く愛情、信頼を示唆していて、とても素敵です。

    確かに、どなたかが仰っていたように、大型絵本であるので、遠くにある文字は読みづらいというのは有りますが、是非、お子さんと読んでみてください。オススメの一冊です。

    投稿日:2010/10/01

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    1
  • 切なく胸がしめつけられるような思い

    前から気になっていた本です。

    人間に子どもたちを殺されてしまって人間を憎んでいるトラ。

    息子は「憎くて」の「憎い」という言葉がわからないと言っていました。

    この場合のトラの気持ちは「殺してしまいたいほど」ということでしょうか。そのまま息子には説明しました。

    大型の絵本なので、トラの表情にも迫力が感じられます。

    トラが憎しみを抑えられず、村を襲う姿はとても切なかったし、悲痛でした。

    そして、トラを抑えるために、ウェン王子をいけにえに出すという選択。

    これも、親としては身を切られるような思いがしました。

    トラが母親の気持ちを取り戻したところではほっとする思いでしたが、その後はどうなるのだろう?とその先がとても気になりました。

    動物であれ、人間であれ、子どもを大切に思う気持ちは同じなのかもしれません。

    母親としては、トラの気持ちもわかり、またウェン王子の母の気持ちも理解できて、非常に切なく胸がしめつけられるような思いがしました。

    投稿日:2009/02/25

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    1
  • 読むたびに感動

    長女が小さい頃から繰り返し繰り返し読んできた絵本ですが、読むたびに感動し、心揺さぶられます。2年生になった長女と久しぶりに読みましたが、娘も初めて読んだかのように感動していました。心の成長と共に、読み方感じ方も変わっていくようです。
    生き物への尊敬の念と、親子の愛情という大きなテーマを、壮大で迫力のある挿絵で見事に描いています。たくましく聡明なウェンと、悲しみを抱えながらも強く生きるトラ、二人の心の交流が手に取るように分かります。
    立派な王となったウェンが自分の息子をトラに差し出すラストは、胸がいっぱいになって、いつも声に出して読むのが困難になってしまいます。

    投稿日:2012/05/12

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    0
  • 絵はすごい!

    トラの絵の迫力はすごいですね!

    争いからは何も生まれない。
    そして親の深い愛情。

    そんなことを教えてくれる絵本ですが
    7歳の息子にはちょっと難しかったかな。

    大人向けの絵本かも。

    投稿日:2011/06/11

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    0
  • 子を思う母の気持ち

    • ねこなさん
    • 30代
    • その他の方
    • 埼玉県

    力を力で制そうとしても、火に油を注ぐだけ。
    「虎の怒りを鎮めるために、王子を虎に差し出しなさい」
    といった占い師のおばあさんは、そのことを知っていたのではないでしょうか?
    「虎が王子に危害を加えることはありません」
    とも言っていますし。

    虎だって、理由もなしに人を襲っていたわけではないのです。
    子どもを猟師に殺されて、それで人が憎くなって襲っていたのです。
    自分の子どもと人間の王子が重なって、虎の怒りが静まるシーン。
    それまでは、もしかしたら、ただ興味で王子と一緒にいたのかもしれません。それが、母親として王子に接するようになるのは、自分の子どもと人間の王子を重ね合わせた、あの場面以降のような気がします。

    わが子の代わりに王子を立派に育てた虎と、兵士たちに止められるのを振り切ってまで虎の前に飛び出して、わが子の元に駆け寄ったお后。一人と一匹の愛情は、誰よりも深いもののように感じられます。
    もちろん、王子の無事を願うばかりに、森に火を放ってしまう王様も、それはそれで愛情の一つの形なのですが…。ちょっと考えさせられますね。

    虎に育てられたウェン王子は、父親を超えるような素晴らしい王様になった…んじゃないかと思っています。

    投稿日:2011/06/02

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  • 反応が無かったです

    絵がダイナミックで見ごたえがありました。ストーリーも綺麗にまとまっていましたが、私は正直、普通だなと感じたぐらいでした。子供も、親子が引き裂かれるような内容だと、普段は動揺してしまう子なのですが、ふーんという感じで、あまり反応が無かったです。

    投稿日:2011/02/22

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    0
  • 本当の優しさって?

     子供を人間に殺された母トラが、ある日人間を襲います。
     困った王様は、自分の息子ウェンをいけにえにします。
     トラは、ウェンをわが子のように大切に育てます。立派な少年に成長します。
     ある時、王様は、ウェンを探しに森へ行きます。久しぶりに母と対面したウェンは、王となるために家に帰ることにする。
     その後も、毎年トラのもとを訪れてた。
     一度は憎ん人間の子を育てるトラの心の広さ、優しさに感動します。
     また、「ぼくには、二人のお母さんがいる」というウェンの優しさにも感動します。
     本のサイズも大きいですし、とにかく絵が迫力があります。
    トラの目が、時に優しく、時に獣の激しさを持って迫ってくるようです。

    投稿日:2010/04/16

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  • トラの母性愛

    • うーずさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 女の子7歳、女の子4歳

    評価が高かったので読んでみた本です。期待を裏切らない内容でした。
    怖がりの娘がトラのリアルさを怖がるかと思いきや、大丈夫でした。

    正直言って、占い師の言うとおりにしちゃっていいの?と思いましたが、信じてよかったのですね。
    トラとお妃様の母性愛と、ウェン王子の思いやりが、すごく伝わってきました。トラだって、感情があるのですものね。

    「本当に動物が人間を育てることってあるの?」との娘の質問に、オオカミ少女のことを話したけれど、あれって実話なのかどうか???そして、オオカミ少女の本が読みたいとのリクエストあり。さがしてみよう・・・。

    投稿日:2010/04/10

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