わにのアリの歯痛のおはなし。
動物園のわに、アリは歯痛になったので園長さんのすすめで
歯医者さんに行くことになります。
でも、なぜか気が進まないアリは、バスの中で出会ったぼうやと
寄り道をしてしまうのです。
最近は歯科予防が普及していて、歯痛で悩む子どもたちも少なくなっているとは思いますが、
歯医者は何となく怖いというイメージは共感するのではないでしょうか?
でも、大丈夫。
アリはむし歯ではなく、知恵歯(親知らず)による歯痛だったのですね。
知恵歯ってなかなか粋なネーミングですよね。
アリの変わりようもほほえましいです。
そのイメージを知ってもらうのにもいいストーリーだと思いました。
少し長いおはなしの幼年童話ですが、
おはなし会で紹介しようと思っています。
ひらがなだけで題名を読むと、履いた?吐いた?掃いた?と
我が家ではなぜか大いに盛り上がってしまいました。
わにの名前がなぜ「アリ」?と思いましたが、
原題を見て納得。
『The Alligator’s Toothache』
わにが英語でAlligatorなのでアリなんですね。
最近偶然わにの出てくる作品を読むことが多いので、
ブックトークでも「わに」特集ができそう、と思いました。