息子にヘレンケラーを読みたいなあ、でもあまり文字が多くても・・・。そんな時に、この作品を知りました。
主人公が子ども時代のエピソードが中心ということで、確かにラストは唐突に終わってしまった感がありましたが、現在二年生の息子に読むには十分の内容でした。
武鹿さんの文章はわかりやすく読みやすく、低学年の子でも親しみやすそうです。
ふりやさんの絵も素敵でした。
耳が聴こえず目が見えず、お皿を割ったり暴れたり、人形を投げてバラバラにしたりする乱暴なヘレン。
でもその表情からは、自分自身と葛藤しているような・・・「誰か私を助けて!私をわかって!」と訴えているような・・・そんなふうに見えました。
恩師のサリバン先生とヘレンが抱き合う場面は、まるで本当の親子のようでした。
血のつながり以上の絆ってあるんだなと、あらためて思わせてくれた作品でした。
いつか学校でもみんなに紹介したいなあと思います。