お菓子作りの絵本かと思いきや、女の子が語るアップルパイの作り方は1ページ目であっさり終了。
ここから意外な展開が。
「でも もしも、もしもよ マーケットがおやすみだったら・・・」
女の子の想像はぐんぐん膨らんで
アップルパイの最高の材料を集めるため、世界旅行へ出発!
各ページに描かれた、それぞれの国の情景や人々の笑顔が魅力的。
移動手段も楽しくて、海外旅行を疑似体験!
女の子は普段から世界地図を見て
まだ見ぬ世界に思いを馳せているのではないでしょうか。
海外の国名・地名やその名産の知識があまりない息子でも、
旅する女の子の高まる気持ちに引き込まれたようです。
イギリスの乳牛をまるごと連れていく場面では
「いいのか?!」とツッコミを入れたり、
パラシュートの場面では帽子がなくならないか、なんて心配をしたりと、楽しそうに聞いていました。
さて、最高の材料で作った最高のアップルパイ。
テーブルについたお友達のお顔はどこかでみたような・・・。
こんな素敵なアップルパイ、美味しくないわけがないですね。
私も食べたい!!!
見返しと裏見返しには世界地図があり
女の子が移動に使った乗り物もさりげなく描きこまれていて
物語の途中で国の位置を確認することも、
読み終わった後、女の子の旅路をもう一度振り返ることもできます。
ただ、英字表記はおしゃれかもしれないけれど、
子どもが自分で読めるように、カタカナ表記にして欲しかったなぁ。
ちなみに、最後にアップルパイのレシピもついてます。
(女の子が言うほど簡単じゃないかも?!)
できれば、外国の名前や場所が少し分かる方が楽しめるかな?と思いますが、
お菓子作りのお手伝いが好きな子、旅好きな大人の方、
もちろんアップルパイが好きな方におすすめです。