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すみ鬼にげた」 11歳のお子さんに読んだ みんなの声

すみ鬼にげた 作:岩城範枝
絵:松村公嗣
出版社:福音館書店
税込価格:\1,650
発行日:2009年11月
ISBN:9784834024715
評価スコア 4.79
評価ランキング 480
みんなの声 総数 13
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11歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 想像力

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子11歳

    奈良の唐招提寺の金堂の四隅にいる「すみ鬼」。
    すみ鬼は、お堂の隅で屋根をささえ、疫病や魔ものからお堂を守っています。
    その一体の鬼だけ、表情が違っていて、
    泣いているのか?笑っているのか?いったいこれはなんだろう?
    と、作者がこのすみ鬼に惹きつけられたのがきっかけで、
    この物語が生まれたそうです。

    たしかに、こんなちっぽけなすみ鬼が、
    すごい形相で屋根をささえているのをみると、
    なぜこんなところにいるのだろうと、
    いろんな想像がふくらんできます。

    鬼は、夢を叶えるために、宮大工の少年ヤスの力をかります。

    すみ鬼が、青鬼に変身していく様に、どきどきしました。
    これから、どうなるんだろう?

    鬼の世界も、なんとも奇妙で、怖いけど気になるので、
    先を読み進めていきたくなりました。

    ヤスが、鬼たちに見つかった時は、もう、どうなるかと
    ハラハラしました。

    鬼たちの姿は、ちょっと怖い。
    でも、ヤスがコマをまわすと、驚いたり喜んだりする
    鬼たちの姿を見て、親しみが湧いてきたりして・・・

    すみ鬼が逃げて、お堂はどうなるんだろう。
    このまま、逃げていなくなるのか?
    ちょっと心配でした。
    逃げたすみ鬼は、ちゃんとお堂にもどってきました。
    そして、その顔つきは、前と違って、
    どこか嬉しげで、今にも笑い出しそうな、
    満足した鬼の顔になっていたのをみて、
    これでよかったんだろうな〜と思いました。

    歴史や仏像などにうとい私には、ちょっと読むのは大変だったけど、
    次から次へと想像が膨らんで楽しめました。

    2010年の高学年向け全国課題図書になっていました。
    文字がかなりあることや内容も専門的な言葉なども出てくるので、
    小学生高学年のこどもたちにおススメします。

    投稿日:2012/01/23

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  • すみ鬼、初めて知りました

    • いーめいさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子8歳、男の子5歳

    22年度の高学年向け全国課題図書のうちの1冊です。
    高学年の子どもたちに紹介を兼ねて途中まで読み聞かせをしました。
    四天王に踏みつけられている鬼は知っていましたが、唐招提寺に
    「すみ鬼」というのがいるんですね。西洋のガーゴイルのような
    感じでしょうか?これは実物を見に行かなくては・・・!

    子どもたちも興味津々となってくれて、読みがいがありました。
    途中までの読み聞かせにしましたが、続きが気になるから自分で読む!
    という子もいました。
    鬼は怖いものだけど900年もあきらめなかったこの鬼は、悪さをしに
    やってきたのではなく、もちろんヤスに悪さもしません。
    鑑真和尚はどうしてこの鬼をすみ鬼にしてしまったのか・・・
    でも、こんな心根の鬼だからこそ、お寺の屋根を支えることが
    できるのかも?
    想像の広がるお話です。

    投稿日:2010/05/13

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