「めをとじて みえるのは」 大人が読んだ みんなの声

『JUST BECAUSE』が原題。
軽妙な作品が多いマック・バーネットさんですから、こちらもチェック！
ベッドに入る時間なのに、主人公の女の子はパパに質問攻め。
その質問が多分野にわたっていてびっくりですが、
パパは軽妙に物語を作って聞かせるのがすごいです。
どれも、夢のある回答で、これはこれで素敵です。
ラストはなかなかのバトル。
でも、パパはその上を行く名回答！
小学生くらいから、このラリーの展開を見届けてほしいです。

ベッドへ入ったのに、眠りたくない女の子。パパにいろいろ質問します。そのパパの答えがどれも想像力にあふれ、おもしろいです！そして、イザベル・アルスノーの絵が本当にすてき！　ページをめくるたび、はっとするほど、ひきこまれました。

女の子のなぜなぜオンパレードに答えるお父さん。
答えのセンスに脱帽です。
こんなお父さんと一緒だったら、とても感性豊かに育っていくのだろうな。
このお父さんのような想像力とゆとりに、学ぶところ大です。
女の子の質問で埋め尽くされたページは、自分たちで考えるところでしょうか。
色々考えてみましたが、このお父さんのようには思いつかない私でした。

哲学の絵本です。
みなさんも、幼いころ、だれしも似たようなことを周囲の大人たちに質問しませんでしたか？

この絵本では、主人公の女の子の質問にパパが優しく答えてくれています。
ところが、このパパの答えって、全然科学的な答えじゃないんですよ。超がつくほどのロマンチックな答えですが、
イザベル・アルスノーの絵が、その空想的な答えの世界を素敵に描いてくれていて、これはこれでいいかなって、気持ちにさせてくれます。

個人的に気に入ったのは
「あめって、なあに？」　「トビウオのなみだだよ」と、
「ブラックホールって　なあに？」「きょうりゅうの　でっかい　くちさ」
がよかったです。
ページをめくったとき“うわっ！”て、思いました。
4，5歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちに読み聞かせしてみたいです。