このお話は、はじめ繰り返しのお話で 、ライオン「けももの王さま」
ぞう「けもののなかで いちばんおおきい」
トラ「けもののなかで一番つよい」
キリン「けもののなかで 一番せがたかい」
きつね「けもののなかで一番 かしこい」
みんな 金のりんごがほしくて 「リンゴが落ちてくるのを まつとしよう」
自分が一番偉いとそれぞれに思っているのです。
ところが リスは 木にするすると かけのぼり「王さまでもなく、大きくもなく、つよくもなく、 背が高くもなく、 かしこくもない」
でも・・・・・ りすは 笑って わたしのものと とったのはいいのですが・・・・重くて落とすのです。
ここから 獣たちのすさまじい戦いが始まり・・・・
人間の戦争を 比喩しているようで(作者の哲学的考えがここで見えてきました)
みんな金のりんごのことなど忘れて・・・
争い 傷つき 血を流し 目をつぶし 傷ついて森へ帰るのです。
何だったのでしょう・・・・
金のりんごがほしくて 待っていた意味は?
リスも又「金のりんごなんて もういいわ」 本当に金のりんごは、どんな意味を持つのでしょう?
最後に 作者は、 金のリンゴを「きみみたいな こどもが みつけてくれるのを まっているかもしれません。」と結んでますが
子供にも金のリンゴは必要なのでしょうか?
本当に金のリンゴを必要としている人は、誰なのか 神様だけが知っているのでしょうかね?(哲学的なお話に 悩まされました)
作者自身も 読者も 答えは自分で見つけなければなりません!
絵は しあわせなふくろうを書いた人で インパクトがあります。
お月様と おひさまと 星たちのすぐそばまで 高く高く 伸びている木 そのてっぺんの金のリンゴの絵が印象的でした!