私はまだこの本を声に出して読むことができないので、主人が子供たちに読んでくれました。
大好きな長谷川さんの本ですが、長女はよくわからない、と言っていました。
次女は、言うまでもなくわからないようです。
今はまだわからなくても、きっといつかわかる日がくると思います。
皆さんもおっしゃっているように、
“ぼくより おとうちゃんがかわいそうなんと ちがうやろか”
この言葉が心に響きます。
図工の時間に「おかあさんの絵でもいいよ」とおっしゃった先生。
気遣いはわかりますが、おとうさんがいないんじゃないんですよね。
“ぼく”の中でおとうちゃんは生きている。だから絵も描けるんです。
心の中でずっと生きている。
これからもずっとずっと生き続けていくんです。
周りの人々の「かわいそう」の気持ち。
間違ってはいないのでしょうけど、
“ぼく”から「かわいそうなのはおとうちゃんの方」と聞かされると
心がぐっと揺さぶられました。
死を受け止めた後の人って強い。
ちゃんと故人を愛しているから言えるのだと思います。
“ぼく”は強いなぁ・・・。
私は数ヶ月前に父が他界しました。
急なお別れで、うちの長女も、なんだかわからないけど何度も吐きそうになりました。
同じだな、と思いました。
最後の2ページからは長谷川さんの、おとうちゃんに会いたい気持ちが伝わってきました。
大切な思い出を、私たちにも教えてくれてありがとう。
今はまだ客観的に見れなくて、声に出して読めませんが、
いつかまた気持ちが落ち着いた頃に子供たちに読んであげたいと思います。
泣かないで読んであげられるようになった時、
少しは私も強くなっているのかな、なんて思います。