2011年の低学年向けの課題図書と知っていて、読みました。市居みかさんの表紙絵のかっぱが読書欲をそそりました。
学校の池らしいところでバレリーナのように踊ってるかっぱって…!?
ページ数の問題とか、「低学年向け」なところとかで、書きたい部分が書けなかったのかもしれませんが、ユニークで奇想天外な『かっぱ』登場シーンはすごくよかったのに、話が進むにつれて、「こんな感じに出てきてしまった“かっぱ”をどうしよう?」みたいな面白さがグダグダになっていく気がしました。
こんなへんてこりんなかっぱが登場しているのですから、最後まで、どたばたとへんてこりんな内容でツッコませてほしかったです。
期待していただけに、ちょっと残念でした。
ところで作者の山本さんは「ももたろう」の同人さんなんですね〜。
素晴らしい児童作家さんが勢ぞろいしている「ももたろう」の同人さんですから、次回はもっと素敵な世界を描いてくれることを期待しています。