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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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さがしています」 大人が読んだ みんなの声

さがしています 作:アーサー・ビナード
写真:岡倉 禎志
出版社:童心社 童心社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2012年07月20日
ISBN:9784494007509
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 20
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  • 様々な本が、様々なアプローチで子どもたちに伝えようとしている昭和20年8月6日、ヒロシマ。
    この絵本では、あの日あの時、突然止まってしまった時間の中に取り残され続けているモノたちが主人公です。その時刻をさしたままの壁掛け時計。食べてもらえなかったお弁当箱。いびつに歪んだビー玉。モノたちはそれぞれ時が止まる前の暮らしや思い出を語ります。そしてあの日の『ピカアアアアアッと』光った瞬間を。以来何かを探していることを。
    それはまさにヒロシマの記憶そのものと言っていい。
    詩人でもあるアーサー・ビナードさんの言葉は平明で率直です。感傷的でもなく、感情の昂ぶりもなく、淡々と紡がれた言葉たちはだからこそ、読む人の心の奥深くにしっかりとヒロシマを刻みます。そしてその出来事のたまらぬ理不尽さに私たちはおののくのです。
    加えてアーサー・ビナードさんがアメリカに生まれ育った生粋のアメリカ人であることにも、ある種の感慨を持って読まずにいられません。あとがきに自国での学校教育において繰り返し原爆投下の『必要性と正当性を教えられた』とあります。その作者がこの絵本を作るにまで至った心の変遷はどのようなものであったでしょう。
    証言者であるモノたちのポートレイト(写真)は眺めるほどに訴えかけてくるようです。「さがしています」と。そして「ノー・モア」と。
    子どもにも、おとなにも、多くの人に手にとって欲しい一冊です。

    投稿日:2015/08/24

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  • 話題作だったので読みました。
    前から知ってはいたのですが、なかなか手が出ず…。
    原発事故のことも思い出すし、
    とても重い絵本と感じてしまっていました。
    でも、読んでみて、これは、子どもたちに読み聞かせするべき
    絵本だ!と思いました。
    広島や長崎に修学旅行に行く前や、
    行ったあとなどに読むとよりよいと思います。
    6年生くらいにぴったりの絵本です。
    戦争反対の絵本はたくさんありますが、
    この写真が訴えかけてくるものは強烈です。
    今の時代に、アメリカ人の作者が書いた文ということにも
    衝撃をうけますし、これが世に出たことはすばらしいと思います。
    読んでいて涙が出てしまいますが、今の子どもたちに
    読んで感じてほしい本だと思うので、
    小学生への読み聞かせを決意しました。
    そして、原発は絶対反対!とあらためて思いました。

    投稿日:2013/05/13

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  • 普通の暮らしをしていた人が

    原爆のことを語った「ドームがたり」と同じ作者さんによる絵本です。
    広島平和記念資料館に保管されている遺品たち。
    原爆によって持ち主を失ったものたちの、持ち主の思い出と、持ち主を探し求める気持ちが語れます。
    普通の暮らしをしていた人の時が止まってしまったのを思うと、胸が苦しくなりました。

    投稿日:2020/12/17

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  • アーサー・ビナードさんは アメリカで生まれた詩人

    その彼が ヒロシマに落とされた 原爆の恐ろしさを 私たちに 語り部を通して 写真で伝えてくれています

    本当に かなしいです
    時計のはりが
    丸焦げの お弁当箱
    革靴が えっ? 義歯が 
    ビー玉が 非常袋が  眼鏡が 軍手が ワンピースが 鉄瓶が 学帽が  鍵束が  日記帳が  人影の石の階段が

    語り部さんたちは どんなに辛い思いで 語ってくれたのでしょう

    一瞬にして 人々の 普通の暮らしが 丸焦げにされたんです

    なんと 恐ろしい 原子爆弾  8月9日には 長崎にも落とされました
    戦争のこわさ 原子爆弾のおそろしさ  涙が出てきます
    この本を読んでいると

    二度と戦争はしてはいけません!
    それを 私たちは 肝に銘じ 伝えなくてはなりません!

    投稿日:2019/08/31

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  • 遺品

    病院の待合室に置いてあり、写真の本だと思い開きました。
    最初はパラパラとめくり、すぐにどこかで見た・・・と気が付きました。
    原爆ドーム資料館で見た展示品でした。
    修学旅行で訪れた場所ですが、写真をみながら、資料館での記憶が瞬時によみがえりました。
    一緒に展示を見ていたクラスメイト、一般の方々の声、館内の空気、照明やガラスケースの中の展示品の数々が、一度に自分の中に押し寄せてきました。
    病院の待合室にいながら、修学旅行の当時に戻ったようなそんな感覚でした。

    忘れてはならない出来事を、このような写真で見るとガツンと胸に響きます。
    子供が戦争を学びだした頃に見せてあげたい絵本です。

    投稿日:2016/09/23

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  • ものの思いが伝わってくる

    • ほっこり日和さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子6歳、男の子5歳、女の子1歳

    最後に広島の原爆資料館に行ったのは、もう、何年前だろう。
    まっ黒焦げのお弁当箱、広島銀行の石段に映る影、記憶に残っている展示品が次々と思い出された。
    読み進めるにつれ、さらに鮮明に思い出される。
    ありのままの事実を、ありのままの心を伝えてくれる本でした。

    修学旅行で広島に訪れる子どもたち、平和学習を受けた子どもたちにも、ぜひ読んでほしい絵本です。

    投稿日:2016/02/21

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  • モノたちが語り部となっている。

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子1歳

    生き証人となっている。何とも生々しい絵本です。最後のページの、物のプロフィールを読んでいると何とも言えない気持ちが込み上げて来ます。どんな状況であっても大人は子供を守ろうとしますね。階段に溶けた影が一番衝撃的でした。

    投稿日:2015/03/17

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  • モノが語るピカドンの悲劇

    灰色の表紙に「さがしています」の文字。
    他の絵本とは違う、静かな雰囲気にゴクリ…。
    読んでみると、”ピカドン”が語られた絵本でした。

    小学校の頃は戦争について学ぶ時間が多く
    「はだしのゲン」などの戦争の本も積極的に読んでいたど、、
    そういえば大人になるにつれ”戦争”から離れていたなーと。

    改めて、ピカドンの恐ろしさを感じました。

    この本は、ピカドンに遭った方の持ち物がその被害について語っています。

    止まった時計、
    黒焦げのお弁当、
    焼けて何も見えないメガネ、、

    モノが語るからこそ、そのときのイメージが広がる。
    原型を留めているモノとそうでないモノの写真が、リアリティを感じさせる。

    胸はグッと締め付けられるけど、大人にも子どもにもぜひ読んでほしい。

    自分の家の時計は、自分達を見て何を感じているのかな?
    そんなことを考えてみるといいかもしれません。
    きっと、ピカドンがもたらした悲劇をより理解できると思います。

    投稿日:2013/06/15

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  •  もっと表紙の写真をしっかり見ればよかった。
     写真本ということで、気軽に開いてびっくり!
     改めて、作品にごめんなさいをして読み直しました。

     広島平和記念資料館が所蔵(2万1千点)する、原爆投下後に収集された時計・軍手・中身が炭化した弁当箱・義歯等14点の声なきものたちが、当時の語り部となり、私たちに伝えてくれます。

     どのページも胸の詰まるおもいで読みました。
     巻末の“この本のカタリベたちのプロフィール”を読み、原爆投下の直前まで戦時中の苦しい中を必死に生きていた生活者の事を忘れてはならない、二度とこのようなことがあってはならないと思いました。

     中学生の息子も、熟読し原爆の威力のおそろしさに声を失っていました。

     小学校の高学年に「戦争」をテーマとして、お話会をする時に必ず読みたいと思います。

     アーサー・ビナードさん、すばらしい作品をありがとうございます。

    投稿日:2013/04/15

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  • 広島原爆を語る遺品

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子19歳、男の子16歳

    広島の平和記念資料館の地下収蔵庫の2万1千点の遺品の中から選ばれた14点を、
    広島産の台座に置き、撮影し、「カタリベ」として、アーサー・ビナードさんが代筆します。
    生粋のアメリカ人のアーサー・ビナードさんが、日本を学び、
    日本語の詩人としても活躍される中で、自分の立ち位置から、取材し、
    「カタリベ」通訳した作品。
    原爆と言えば、悲惨な絵や写真が多い中、静かに残された遺品のエピソードは、
    子どもたちも受け入れやすいのではないでしょうか。
    確かに存在していた人々の証しを感じ取ってほしいです。
    アーサー・ビナードさんのあとがきもしっかり読んでほしいです。

    投稿日:2012/12/06

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