おへそといえば、「おへそのひみつ」(福音館書店)「おへそのあな」(BL出版)等を思い出しますが、こちらの作品もお薦めです。
私のへその緒は、小学生の頃に可愛い桐の箱を見つけて、開けて触ってボロボロに崩しちゃいました。
後でとっても後悔したので、息子のものは爪と産毛と一緒に大事に隠して(笑)とってあります。
主人公の男の子のへそのおを見た感想「・・・。かいの ほしたのみたい」は、言い得て妙で大笑いでした。
お母さんとの大切な絆の証“へその緒”について楽しく語られています。
お母さんの妊婦さん時代から、男の子が産まれ新生児時代の写真のスナップの絵になんかグッときました。
哺乳類の生態の説明あり、へそを使った日本の慣用句あり、おまけに地理学的なお話まで飛んで、とにかく愉快です。
へその緒をとって置く慣習は、他国にはないとのことですが、主人公の男の子が考えた“世界のへその緒の箱”のデザインにも笑いました。
たまにはこんな楽しいおへそ談義も良いですね。
石井先生の絵が、ほのぼのとした家庭団欒の感じが出ていて素敵でした。