のはらで暮らす
のはらのみんなの言葉で綴られた詩が収められています。
この本を開くとホッとします。
飾り気のない言葉で
身の回りの出来事を素直にうたっている優しい詩ばかりです。
それぞれの詩の
作者の気持ちに寄り添って読むと
心がほっこりあたたかくなります。
読むその時々よっても違うのですが
今回私の気持ちに響いてきたのは
おちばせいいちさんの「ふゆのひ」です。
冬眠中の生き物の寝息に耳を傾けながら
冬の野原の静けさ、
木々の枝越しに透き通るような空を見上げている
「おちば」に
私はなりました。
ほてはまたかしのさんの版画が
詩にぴったりです。
のはらのみんなが暮らすのは
本当にこんなのはらに違いないと思えてきます。