息子にも、いつか「もうよわむしじゃない」ときが来てくれるといいなと期待して読んでみました。
今まで近所に住んでいるおにいちゃんのいっちゃんを頼りにしていた「ぼく」が、いっちゃんが小学生になるのを機に、自分から行動できる強い子になっていく、その気持ちの揺れや過程がとても微笑ましく描かれています。
私も息子も「ぼく」を応援しながら、最後は一緒に顔を見合わせて安心して笑っていました。
ただ、「ぼく」が、もうよわむしじゃなくなるまでのお話はとてもいいのですが、ずっと仲良くしていた、いっちゃんが小学生になるのを機に、急に「つきあえない」と年下の「ぼく」を突き放してしまうのには違和感を覚えてしまいました。
自然と遊び仲間が変わってしまうのは仕方ないにしても、わざわざ「つきあえない」と言ってしまうのは、「ぼく」だけじゃなく、異年齢でも仲良く遊んでいる子ども達を身近に見ている私も、寂しい気持ちになりました。
なので、本当は★は3.5位の評価です。