働き者のおじいさんが山でお昼ご飯を食べようとしたら、にぎりめしが転がってお地蔵さんの足元へ。砂の付いたきたないところを自分が食べて、きれいなところをお地蔵さんに差し上げたところ、お礼にと、お地蔵さんの言う通りにしていたら鬼のご馳走や綺麗な着物をたくさん手に入れました。
それを聞いたとなりのおじいさん、おばあさん、同じようににぎりめしを持って山へ行ってわざとにぎりめしを転がして・・・。
昔話によくあるパターンです。最後は「だからよくばりするもんでねえんだとよ。とっぴんぱらりんのぷう。」で終わります。
赤羽末吉さんの昔話絵本はどれも良いですが、これも暖かみがあって、方言の語り口とぴったり。読んでいる親もどこか懐かしいほっこりとした気分になります。自信を持ってお勧めしたい昔話絵本です。