読み聞かせボランティアの先輩の大好きな絵本ということで
早速図書館で借りてきました。
なんとも愉快なとらのお話。
踊るのが大好きな「おどりトラ」の天然なまぬけぶりに
思わず笑ってしまいました。
朝鮮・韓国の昔話という事ですが 日本人の金森襄作氏が再話を
韓国人のチョンスクヒャン氏が絵をてがけているあたりに
日本人の私が韓国の昔話をこんなにも愉快だと感じる
秘訣みたいなものがありそう…そんな感じがしました。
文章はとてもわかりやすくきれいな日本語で
小さな子どもにもよく理解できると思われますし
絵からは このお話が自国でどれだけ面白く語り継がれているかを
日本の人に存分に伝えたいという気持ちで描いたのではないかと
想像させられました。
(とにかく一度この絵本を手にとってみてください。
おどりトラの表情や動きがとても面白いんですよ。)
読み聞かせの先輩が大好きな絵本というだけあり
絵はとても遠目がきく感じです。
特に ページを縦に使って描かれた場面は
とても見応えがあります。
この昔話については色んな説があるようですが
トラに姿を借りた山神様の昔話というより
愉快なトラのお話という印象が残った絵本です。