「三年寝太郎」って凄いネーミングだと思いませんか?
このお話を読んだことがない人でも、この名前は知っているのではないでしょうか?
(私は最近、漫画『スラムダンク』の中でこの言葉が出てくるのを発見し、「おお!」と叫んでしまいました)
お話には、水に恵まれない地域のお百姓たちの様子が描かれています。
『龍の子太郎』にしても『ききみみずきん』にしても、昔は結構こういう土地が多く、水を引くということがとても重要な課題だったということが窺えます。
そんな厳しい現状を、3年も眠り続けた男のちょっとありえないようなエピソードと組み合わせることで、可笑しいながらも地に足の着いた昔話ができあがりました。
どことなく泥臭い雰囲気が漂いますが、是非一度は読んで欲しい楽しい昔話です。