木彫りの小人ウイミックのおはなし『たいせつなきみ』第3作目。
前作、前々作も教訓的でしたが、今作もなかなかです。
何かと流行するウイミック達、今度は鼻を塗ることに飛びつきます。
エリに諭されたはずのパンチネロも、とうとう誘惑に屈してしまいます。
でも今回は自らエリのところへ行きます。
涙をためたパンチネロの表情が痛々しいですが、
それでも、その痛さをしっかりと受け止めるパンチネロの姿に
拍手!です。
それに、今まで以上に、エリとのやり取りが少ないのです。
それだけ、自分で気付ける=成長した、ということでしょうね。
流行の正体もしっかり描かれています。
実社会では、巧みにカモフラージュされていますが、
それを見破る確かな眼力の大切さを訴えているように思います。
題名にも納得です。